21日目の7月4日,イスラマバードへと飛ぶ予定の日だ.さて今日は飛ぶだろうか?
マッシャーブルムホテルでコックのSfさん,助手のStさんにお別れして空港へと向かった.SfさんStさんは次のパーティの到着を待ち,その間つかの間の休暇だそうだ.ご苦労様でした.
スカルド空港は軍空港と兼用になっている.ここは民間機のターミナルビル.この先からは写真はご法度だ.さて,少なくともこの場所での天気は良好だ.パキスタン国際航空(PIA)機が飛ぶことを期待してじーっと待つ.そのうち搭乗受付の案内があり,中の待合室に進み一安心.
機体はB757だったか?周りを盛り土で囲まれた秘密めいた誘導路を通って,滑走路に進入し,無事飛び立った.あ~良かった.何しろ,来るときは飛ばなかったし,ガイドAmさんは,パキスタン国際航空PIAは,Perhaps I Arrive(ひょっとしたら俺は到着できるかな?)の略だと,自虐的冗談を飛ばしているくらいなので.
暫く飛ぶと,世界第9位の高峰,ナンガパルバット(Nanga Parbat:8,125m)が一つ突き出て見えてきた.周りには5,6千m級と見られる山がごろごろしているが,ナンガパルバットだけがその上に出ていて迫力だ.この右側を通過するのだが,その際の気象が問題になるのだ.幸い視界はクリアだし,特に揺れもなく小一時間で到着した.
早い時間に宿泊のベストウエスタンホテルに着いた.暇なのでテレビを点けるが,ウルドゥー語の番組2,3チャンネルのみで困った.直してくれ~と,頼んだが,いま手が空かないとか言って,渋っている.強硬に申し入れたらようやく来てくれて,チャンネル設定のスキャンをしてくれた.と云うことは,自分より前の客は皆見れなかった筈だが....
その日は大きなニュースが無かったが,翌日は洞爺湖サミットに対する反対デモや逮捕,当イスラマバードで大雨による床上浸水などのニュースを報じていた.
それにしても首都イスラマバードは停電が多い.別に,晴れていてもだ.ネパールの首都カトマンドゥといい勝負か,それ以上だ.まあ,1時間に1回はあろうか.幸いホテルの自家発電に短時間で切り替わるので何とかなっているが.....
下は,スカルドからイスラマバードへ飛んだ日の写真
右端はベストウエスタンホテルのレストラン.バフェのメニューでは今が旬のマンゴーが最高に美味しかった.料理は辛いものが多いので,辛くない料理の目星を付ける要領を取得するまでは要注意だ.何しろ肉料理はもちろん,魚料理から,スープ,サラダに至るまで辛いのがあるから.
明日は元々フライトキャンセルに備えた予備日なので暇だ.たらふくマンゴーでも食べて過ごすか.