23~24日目の7月5日~6日,イスラマバードに戻り,2日目,3日目を過ごすことになった.
ベストウエスタンホテルからフルーツバスケットとクッキーの差入れがあった.別に特別な客ではもちろんないし,誰にでも配ってくれるようだ.丸一日やることもないので,ひたすら食べて過ごすには好都合だ.
こちらは毎日ドアの下から入れられている.あの有名なカーン博士が,ムシャラフ大統領の許可の下,北朝鮮に遠心分離機を送ったことがあった旨,一面トップで報じている.やっぱり,繋がってますね.
この日レストランに行くと,同じツアー会社主催のトレッカーの皆さん8人が食事しておられた.PIA機の遅れで昨晩(今朝未明)4時に到着したそうだ.我々も遅れ,2時頃になったが,もっとだ.でも皆元気そうに食べておられるので何よりだ.
ガイドAmさんは,引き続きこの新しい8人グループのガイドとして出掛けるということで,お暇することになった.どうもありがとうございました.
不思議なことに,人口は80万人の首都イスラマバードの市内には殆どショッピング街がないそうだ.なので,隣のラウルピンディに出かけたり,このようなバザールに買出しに来ることが多いそうである.
最初歴史あるバザールに行こうとしたが,警官が規制して.....何れにしても,そういった場所には近づかないのが安全だ.そこでつい1,2ヶ月前にできたというこの新しい市場にやって来た.
野菜,果物,鶏肉類,雑貨...とか.まあ,普通であろうが,古着コーナーがあるのが珍しいと思う.
今が旬のマンゴーがたくさん並んでいる.イスラマバードで採れる訳ではなく,南パキスタンから来るそうだ.それなので,北に行くほど高くなり,確か小売価格はスカルドではイスラマバードの1~2割増しになるそうだ.
驚いたのはマンゴーの種類の多さだ.何でも100種類近くあるそうで,味そのものは中くらいのサイズの種類(名前は失念)が最高だそうだ.案内してくれた人が,それを買い求め,ホテルに戻ってから食べたそれは確かに最高だった.
バザールには背番号を付けたオレンジ色のベストを着て,かごを持ったポーターが大勢いた.買い物客に,どうだ雇わないか?としきりに声を掛けてくる.バザールにおけるこの商売も珍しいと思った.
自家用車,乗り合いタクシー,バス....といろいろあるようだ.
それと,このバザールは毎日ではなく,週3日間くらいの営業とか.住宅から遠いし,毎日ではないので普通に考えるとあまり便利ではないが.....
それが,案内してくれた人によれば結構いいらしい.バザールによって値段が違ったり,売り手の居住場所で値段にかなり差があるそうだ.例えば,アフガニスタン国境近く,ペシャワール商人は他都市の商人より野菜などを安く売ってくれるそうである.
標高518mのイスラマバードにある,610mくらいの丘がマルガラの丘.7月6日のこの日は日曜日とあってか丘は家族連れでいっぱい,駐車場も車でいっぱいだ.ちなみにパキスタンはイスラム国家だが,公的休日は金曜日ではなく日曜日だそうだ.
丘への登り道は車が多い.ハイキングで登る人は?と訊いてみたら,イスラマバードでハイキングする人はいない,ということだ.
これには驚いてしまった.マルガラの丘からイスラマバードを見下ろすと緑が実に多いのだ.その代わり,隣のラウルピンディはゴチャゴチャで緑も少ないようではあるが.....
写真のこの通りは巨大だ.この辺もやはり新しく街を造るときのメリットを最大限に活かしたものであろう.
下は,マルガラ丘の写真
先ず外観が伝統的様式と著しく異なり,近代的,いやステルス爆撃機を連想させられるくらいだ.全体では4本のミナレットがモスクらしさを物語っていると思う.なかなか美しい.一度に15,000人が礼拝できるという世界最大級の巨大なモスクだ.
本モスクはイスラム総本山メッカを擁するサウジアラビアはファイサル国王の寄進によって建造されたそうである.また設計はトルコ人建築家で,5年の工期を要したそうだ.
ザーッと車で通っただけに過ぎないが,マルガラの丘から眺めた通り,緑や空間が多い.
ラウルピンディに入ると途端にゴチャゴチャし,いかにもアジア的な街に変わる.すぐ隣のイスラマバードとは極端な落差がある.平たく言って,ラウルピンディはイスラマバードのあまりきれいでないところを一手に引き受けているようである.
上段右側は,昨2007年12月28日,ブット前首相が凶弾で倒れた場所だそうである.今は何事も無かったように,車が激しく往来していた.
7月6日,10:30PMイスラマバード発⇒北京経由⇒成田行きPIA機は,シート配列2-4-2のA310-300機だ.以前PIA機は後部ではタバコの煙が充満していたが,今は禁煙になったためであろう,きれいだ.
ただイスラムの戒律に厳しいPIA機は異教徒に対しても酒類を振舞うことはなく,カナジー的にはちとさびしい.
翌7月7日,北京を経由し,1:30PM頃成田に到着した.入国手続きを済ませ,京成と地下鉄を乗り継ぎ無事自宅に到着した.
いろいろな人のお世話になりとても良いトレッキングが楽しめた.皆さんどうもありがとうございました!