単眼鏡(モノキュラー)はこれまで記した他の旅の小物と違って頻繁に使うものではない.が,離れたものを少し仔細に見たいときにたまに欲しくなるアイテムだ.一般にそういった用途には先ず双眼鏡が思い当たるし,現に旅先で使用している人もよく見掛ける.双眼鏡は双眼鏡なりに優れた旅の友だと思う.
一方単眼鏡は双眼鏡と比べて立体視できないなどの欠点があろうが,圧倒的にコンパクトで軽量な点がこれまた旅の友にはピッタリなのだ.また立体視できない欠点は,見方を変えれば近距離でも視差を生じる問題も無いと云うことで,単眼鏡は最短距離のとても短いものが商品として販売されている.双眼鏡にするか,単眼鏡にするか,あるいはそうしたものは一切省くかは人それぞれで,歳や眼の老化具合で変化して行くと思われる.私の場合,以前はどちらも邪魔で持たなかった.最近博物館に寄ったりするツアーでは単眼鏡を持っていくことがある.
単眼鏡も視野が狭かったり,暗かったりしては具合が悪い.ちゃんと色々手にとって覗いて調べた訳ではないのだが,以前NikonのHGシリーズモノキュラーは,こうした分野の老舗であるし,仕様上も多分大丈夫なのではと思い,(つまりミーハー的に)買い求め,以来使っている.
ポイントはやはり次のようなことではなかろうか.
こんな観点でHG 5x15Dの外観と仕様(とちょっと注釈)を見ると以下のようになっている.
NikonモノキュラーHG 5x15D
ピントリングはプラスチックの粗いローレットで感触良くない.むしろこれと一体で廻る接眼レンズのゴム枠が滑り難く操作性良い.プラスチックローレットを止めて,ゴムをそこまで伸ばして被せればぐっと廻し易くなると思う.
まあ,でもこのままでも片手の中指,薬指と小指で本体を挟んでホールドし,人指し指と親指でピントリング(接眼レンズゴムリング)を廻すことが可能なので,片手だけで使うことは可能である.
今ネットで価格を見てみると,17,000円台~くらいで販売されているようだ.少し高いが,独ブランドなどに比べればそうでもないようだ.
(2013/8/9記)
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