マナサロワール湖Manasarovar

さてバルヤンで一夜を明かし,今度はマナサロワール湖に向かった.

ヒマラヤHimalaya

ヒマラヤを仰ぎながら進む

ヒマラヤを仰ぎながら進む

バルヤンは早朝に発った.南側には夜明けのヒマラヤが見える.4WDで走るチベット側の平原ではテントの遊牧民が朝早くからたくさんの羊やヤクを追っている.勇猛で知られるチベット犬が時々見回っている.家畜の監視か,或いは家畜泥棒の監視か?

途中キャンと呼ばれる野生のロバに出合ったりもした.そう言えば家畜としてのロバはそれほど多くないような気もする.それとチベットではロバ車や馬車はあまり多くは見かけない.最近まで,チベットで車と言えば,マニ車しかなかったそうで,運搬手段としてはいきなりトラクタになるようだ.


下は,ヒマラヤを望む風景あれこれ

ヒマラヤを望む風景
ヒマラヤを望む風景 ヒマラヤを望む風景 ヒマラヤを望む風景 ヒマラヤを望む風景 ヒマラヤを望む風景 ヒマラヤを望む風景 ヒマラヤを望む風景

峠と狼La & a wolf

バルヤンを発ち,暫く走り,以下の場所を通過した.

マユムラと呼ばれる峠.カシオで5,020mを指していた一匹の狼に遭遇
近くの雪峰こんな高いところを越えるサイクリスト

ランチLunch

例によって,河原にたどり着き,ランチとなった.ここでもナキウサギの巣穴がたくさんあいていた.

河原にたどり着き,ランチ河原にたどり着き,ランチ

カイラス山Mt. Kailas

午後暫く走り,カイラス山(カンリンボチェ)が初めて見える地点チャンゼカンに至った.

カイラス山,チベット語でカンリンボチェ(6,656m)が最初に見えるチャンゼカンナムナニ峰(7,694m)
ガイドやドライバの皆さんが五体投地でお祈りルンタを撒く

ところで,コルラの方向が逆,つまり反時計方向であるというボン教徒はいったいどれくらい居るのかタシさんに訊いてみた.すると"a few"ということで,どうやら幾らも居ない様子だ.

マナサロワールManasarovar

マナサロワール湖とナムナニ峰(Namnan:7,694m)

マナサロワール湖とナムナニ峰

程なくマナサロワール湖の辺に到着した.ナムナニ峰(納木那尼/Namnan:7,694m)は直ぐその対岸に在り,また大きな峰なのでなかなか迫力がある.

この峰の初登頂は1985年中国隊によって成されたようだ.


マナサロワール湖のキャンプサイト

キャンプサイト

マナサロワール湖の近くを流れる川があり,この辺りでテントを張った.我々のグループを含めた2~3組あったであろうか.多分夏であればインドからの巡礼者を含めてもっと込み合うのではなかろうか.近くにはテント式の宿泊施設も数軒営業していた.

明け方はさすがに気温が下がり,外は薄氷が張り,テント内でも1℃になっていた.風があったので体感温度はさらに低かった.

マナサロワール湖畔

マナサロワール湖畔

マナサロワール湖の湖面標高は4,588mだそうだ.マナサロワールは聖湖で,その湖水は聖水とされ,ヒンドゥー教ではこの湖で沐浴すれば全てが浄化されるということだ.かの有名なマハトマガンジーの遺灰もこの湖に流されたと聞く.一方チベット仏教徒はこれを飲むことで,浄化するという.インド人が身体の外側をきれいにするのに対して,自分たちチベット人は内側をきれいにする.....と主張しているのだとも.

筆者も試しに口にしてみようと思ったが,写真のようなマリモ状の藻や間近に見る水の色を眺めるに,躊躇ってしまった.


下は,マナサロワールのキャンプサイトにて.大きな水鳥が河原に遊ぶ,さて何という鳥か?

マナサロワールのキャンプサイトにて
マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて
マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて マナサロワールのキャンプサイトにて

こうしてマナサロワール湖畔の一夜は明けた.朝焼けのナムナニ峰はなかなか見応えがあった.さて次はいよいよトレッキングの起点タルチェンへと向かう.



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