さてこの日はサガに向かうことになった.どんな風景が眺められるかな~?
この日は7時ちょっと過ぎサンサンの出発だった.全土北京時間で統一され,時差の設定がない中国のチベットではまだ暗い.その代わりに夜は9時近くまで明るいのであるが.この日は午前中に3つの5,000m級峠を越える.左写真は2つめのソリアラだったか?南側にはヒマラヤの峰々が遠くに見えている.
第2の峠を越えて少しするとチベット領内の山が間近に見えてくる.山名は思い出せないが確か6,000m級だったか...?
下は,サンサンからの峠越えの写真
適当な河原でランチとなった.陽が当たり,なかなか快適だ.ここでは小さめのリンドウ(下左から4枚目の写真)がたくさん咲いていた.食事中,近くの遊牧民が通りかかり,飽きもせず暫くじ~っと眺めていた(下右端の写真)が,やがて羊の群れの移動に伴って立ち去った.多分食料に興味があったのであろう.
この辺りでは鹿も現れる.詳しい種類は判らないが,典型的なバンビちゃんスタイルだ.ドライバのビンゾーさんの話では「ゴア」と言っているように聞こえた.或いは全く別のことを話していたのかも知れないが......
下は,食事した河原付近の写真
手前のチェックポイントを通過し,サガに到着した.この町では招待所ではなく比較的最近できたというこのサガホテルに泊まることになった.招待所に比べれば圧倒的に素晴らしいが,工事が雑で,トイレから汚水が流れ出るのには閉口した.なぜか中国では大都市であってもトイレやバス設備はちゃんとしていないことが多い.所謂ニーハオトイレに限らずだ.
ただここでは久しぶりにテレビがあり,BBCが入った.安倍首相が映り,給油に関するテロ対策支援法を成立できないときは辞める覚悟だと言っているようだった.
シガツェ-サガの表示が掲げられたバス.東急コーチくらいの大きさであるが多分路線バスであろう.シガツェ-サガ間はこれまで通ってきたが,道が悪い.橋が無く,横切る川も多いのだ.4WDでなくバスで通るのは結構スリリングであろうが,定期運行であればやはり便利であろう.
ウールであろうか,紡いだ糸にさらに撚りを加える作業のようだ.道端での仕事を立ち止まって眺めていたら,唄も同時に披露してくれた.隣に座っていたお友達は照れくさそうに顔を横に向けた.
地図にゴンパと記されていたので町の端まで歩いてみた.しかし見当たらない.この二人連れに出会い,地面に「寺?」と書いたら,「ゴンパない」と教えてくれた.容貌からすると二人はインド系,従ってヒンドゥーであろうか?服装はこの辺り一般のチベッタンとは著しく異なり,こざっぱりしている.でもちゃんと中国語の教育は受けているのであろう,前述の如く漢字を読むのは確かだ.ところでゴンパは山奥かどこかにあるようで,小さな地図ではやはりよく判らないのだ.
下は,サガの町の写真.バイク修理店,クリニック,ビリヤード....などあり.
さて明日はバルヤンに向かう.明日も天気はいいかな~?