トレック2日目trekking Day 2

トレック2日目は一旦タルチェンで一夜明かし,チェクゴンパまで戻ったところから再開された.

ディラプクゴンパへwalk to Drira Phuk gompa

チェクゴンパから上流を辿る

チェクゴンパから上流を辿る

この日はチェクゴンパからラチュ(川)に沿う道をさらに上流に遡ることから始まった.道の傾斜は緩やかなままだ.ガイドのタシさんは荷役のヤクを探すのに難航し,先導できないようだ.夏であれば比較的容易に探せるのだそうだが,この時期はヤクもヤクドライバも多忙な時期で探すのが容易でないらしい.因みに我々のテント,炊事用具,食料等運ぶには16頭必要だという.

この日からプライベートポーターを頼んだ人がおられ,何人かのポーターが依頼者のリュックを背負い,同行する.料金は一日当たり100元(1,600円くらい)だそうだ.その中の一人にテンジンさんという快活な若い女性がいた.テンジンと言えば,我々のドライバにも一人いるし,エドモントヒラリーと一緒にエベレスト初登頂した,あのシェルパ族のテンジンノルゲイが有名であるが,女性も同じテンジンの名があることを初めて知る.シェルパ族はチベット族と同根であり,生まれた曜日と同名にするのはよくあることだそうだ.またチベット族やシェルパ族は姓が無い.しかして,どうしても同名の人が多くなるようだ.

カイラス西面現る

カイラス西面現る

暫く歩くとカイラスの西面が見えるようになった.そこにはお約束のタルチョーで彩られたオボ(塚)が築かれていた.カイラス西面には少し傾斜した横の地層線がくっきり刻まれている.

この辺りではほんの僅かであるが雪が舞うことがあった.まあ,天気がいいので,天気雪とでも称したらいいか.


ディラプクゴンパに到着

ディラプクゴンパに到着

ラチュ(川)の西側に渡り暫く歩くと,やがてディラプクゴンパに達した.たくさん並んだチョルテンが寺の前衛を成している.

ディラプクゴンパからカイラス山を望むと,写真のように左右に別の山を従えている.チベット仏教では,これを三尊と称し,中央のカンリンボチェ(カイラス)は観音菩薩(因みにダライラマ,パンチェンラマは観音菩薩の化身とされるそうだ),左の山は文殊菩薩,右の山は金剛仏,とされているようだ.

ディラプクゴンパは標高は5,210mと相当高所に位置し,カギュ派の寺だそうだ.内部を見せてもらったが,ミラレパが瞑想したという洞窟が残っていた.100年前,河口慧海師はここの一番いい部屋に泊まり,前述の三尊を拝んだとされる.


ディラプクゴンパに参拝する巡礼者

ディラプクゴンパに参拝する巡礼者

チベット仏教の巡礼者がディラプクゴンパに立ち寄る.女性の巡礼者は宝石をいっぱい身に付け,正装に準ずるのではないかと思われる服装の人が多いようだ.


下は,ディラプクゴンパに至るときの写真あれやこれや.

ディラプクゴンパに至るときの写真
ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真
ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真 ディラプクゴンパに至るときの写真

キャンプサイトへgo to the Campsite

対岸に渡る

対岸に渡る

ヤク集めが難航し,テントなど荷物は予定より大分遅れて到着しそうだ.トランシーバで連絡を取り合い,対岸のキャンプサイトで落ち合うことになった.ディラプクゴンパで眺めていたとき,何人かが靴を脱いで川を渡っており,冷たそうに見えた.河口慧海師がその著作で記した身を切るような川渡りの場面を彷彿させた.でもラッキーなことに若干回り道のようではあるが,ちゃんと橋があり,冷たい川を渡ることはなく,ほっとした.


ディラプクゴンパのキャンプサイト

キャンプサイト

肉眼では,このサイトはディラプクゴンパより数10m高い位置にありそうだ.つまり標高は5,210mより少し高そうだ.今回のコースでは最も高い宿泊地点になるので,高度障害の起こる可能性は一番高かろう.しかし幸いなことに皆元気で朝を迎え,ドルマラに向かうことになった.

なお,ディラプクゴンパの下ではホテルが建設中で,既に数部屋は完成し受け入れ可能のようであった.たまたま他の4人の日本人グループに出会ったが,そこに宿泊するようであった.多分来年は全部完成し,大勢泊まれるようになっていることだろう.なお,この辺では一切木がない,つまり建設資材の木材はないので,例えばパキスタンから輸入し,延々と運んでくるようである.エライ高コスト要因となろうが.


下は,キャンプサイトまでの写真.

ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真
ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真 ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真 ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真 ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真 ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真 ディラプクゴンパのキャンプサイトまでの写真

さて明日はいよいよ今回のトレッキングのハイライト,ドルマラに向かう.



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