ソンクル湖畔Song Kol lakeside

このソンクル湖畔編では,7月6日モルド峠からソンクル湖畔に下り,ソンクル湖畔のユルトに泊まり,ユルトのレストランでキルギスタンの有名男性歌手の歌を聴きながら食事したときの写真を載せました.


モルド峠からソンクル湖辺りのGoogleマップ

モルド峠はマーカー12,ソンクル湖は13,宿泊するソンクル湖畔は14に位置している.

ソンクル湖に向かうcome to Song Kol Lake

モルド峠からソンクル湖に向け下り始める

モルド峠からソンクル湖に向け下り始める

モルド峠見物を終え,またバスに乗り,今度はソンクル湖に向け下り始めた.ソンクル湖の湖面は3,016mとかなり高い.3,660mのモルド峠からは644mの下りということになる.

ところで写真中ほどフロントガラスにヒビが入っている.元々石を跳ねたとかが原因であろう.最初の日から少しあったのだが,広がってきたようだ.このベンツ車の純正部品で交換すると10万円くらいかかりそうだが,キルギスタンのガラス工場製互換部品を使うとその1/10くらいの費用で済む見込みという.まあ随分違うものだが,それを見逃す手はないであろう.なお,車はAk-Sai Travel社所有ではなく,各ドライバーさん所有らしい.


ソンクル湖が見えてきた

ソンクル湖が見えてきた

先方にソンクル湖が見えてきた.その先には天山山脈(アラトー)が聳えているのだが,高い山故に雲が覆っている.でもまあ広々した眺めだ.


ソンクル湖畔のユルト群

ソンクル湖畔のユルト群

ソンクル湖畔南岸路に入った.10戸ほどのユルトが集中して建てられている.湖畔には遊牧民のユルトももちろん多いが,こうして集中しているのは観光用だそうだ.ただ私たちのAk-Sai Travel社のユルトサイトはもっと規模が大きく,も少し東に進んだ場所になるそうだ.


ソンクル湖畔を行く羊と羊飼い

ソンクル湖畔を行く羊と羊飼い

ソンクル湖畔は広く牧草も豊かで,また涼しいためか放牧に適しているようだ.馬に跨った羊飼いが羊を追って東に進んでいる.夕方になるので自宅のユルトまで連れて行くのであろうか.


ソンクル湖のお尻の大きな羊

お尻の大きな羊

羊の群れには,やはりキルギスタン特有,お尻の大きな羊が混じっているようだ.


ソンクル湖で手綱裁きの上手い少年

手綱裁きの上手い少年

少年は遊びであろうか,或いは家畜を追うトレーニングであろうか.何れにしても上手い手綱裁きで軽快に駆けていく.


ソンクル湖のユルト宿stay at a Yurt by Song Kol lake

ソンクル湖の私たちのユルトサイトに到着した

私たちのユルトサイトに到着した

Ak-Sai Travelの標識に従い,湖畔通りから北に折れ,そして私たちのユルトサイトに到着した.ユルトは20戸程度ありそうだ.

サイトにはお手洗いや水場も備えられ,私たちは使わなかったがシャワーも備えられていたと思う.また時間限定であるが電気が使えて,寝る少し前にはストーブも灯してくれた.


ソンクル湖の宿用ユルト

宿用ユルト

これが客の宿用ユルトで,普通のキルギスタンサイズと思う.多分キルギスタンサイズはカザフスタンとかと比べて幾らか小さいと思われる.

ホテルやテントと比べて,ここのみは戸数に制限があるということで,二人で一ユルトになった(予めそのような契約だった).そして私はSさんと一緒でこの15番ユルトになった.


ソンクル湖の宿用ユルトの室内

宿用ユルトの室内

室内にはカーペットが敷かれ,毛布付きベッド,その間にテーブル,入り口の小テーブル,コンセント(自家発電で時間制限あり)など備えられ,十分に広い.またシェラフは以前レーニン峰BCで使ったものが運び込まれた.

毛布等は中国っぽい柄だ.こうした製品では多分中国製が幅を利かせていると感じられる.

とりあえず私たちは荷物を運び入れ,寒いが入口ドアを明けて(閉めると暗くて見えない),整理した.


ソンクル湖の遊牧民のテントと家畜

遊牧民のテントと家畜

ソンクル湖畔に来たのだから当然岸辺まで行ってみた.岸辺には遊牧民のユルトがあり,馬や山羊がいた.つまりここはAk-Sai Travel社専有ということではなく,共同で土地使用していると云うことだろう.

これはレーニン峰BCでAk-Sai Travelのテントサイトで,遊牧民のユルトもちゃんとあり,生活が営まれていたのと同じだ.

そして私たちも『ユルトの体験』が,併せて遊牧民の実生活を垣間見ることができて,とてもいいと思う.


ソンクル湖

ソンクル湖

これがソンクル湖岸辺での眺めだ.湖面は3,016mにあり,淡水湖で,その中では最大(幅29km,縦18km,外周278km,最大深度14m),面積は霞ケ浦の1.7倍相当くらいだそうだ.(なお次に訪れるイシククル湖は塩湖であるが圧倒的に大きい)

対岸にそびえるは南天山(テルスケイアラトーTerskei Alatoo)山脈になろう.

何しろ3,016mの高地なので冬は雪が降り,年間の半分の日数は雪が被り,また湖面は1~2mもの厚い氷で覆われるという.

と云うことで6月~9月の間だけ,前述の遊牧家族がここに移住し,家畜放牧を営むという.またソンクル湖は魚の養殖も行われているそうで,家畜放牧同様の期間漁が行われるそうだ.ただし厳寒(最大-40℃という)の冬にもここに留まり,氷に穴を開け,漁を続ける人もいるそうだ.

またシルクロード交易時代まで遡ると,キャラバンのオアシスとして活用された時代もあるそうだ.


お花ガイドAさん

お花ガイドA先生

普段首都ビシュケクの大学で教鞭を執っておられるというA先生が,夏休みということで来て下さった.今夕から7月10日カルカラ谷までの間,花の専任ガイドとして当たって下さるそうだ.よろしく願います.


ソンクル湖畔で見た花

早速A先生は薬草(の根)を見つけ,紹介して下さったのだが....専門的過ぎてよく解らない....ここは何でもないただの花でお茶を濁す(^^;

ヒメジョオンエーデルワイス
↑ヒメジョオン↑エーデルワイス

雨が多くなりソンクル湖畔から戻る

雨が多くなり湖畔から戻る

大分雨がきつくなった.それに雹(あられ)まで降ってくる.仕方ないので退却だ.サイトに戻るとイスラエルの人たちという皆さんが,小雨にはなったが,何やら盛り上がっている.パーティのようだ.

イスラエルの人たち以外にも宿泊客がありそうだし,ユルトはいっぱい,大繁盛のようだ.


ソンクル湖の夕焼け

ソンクル湖の夕焼け

雨は上がったようで,皆で夕焼けを待つ.でもやはり雲が厚く,夕陽は見えなかった.

ならばと,翌朝に期待したのだったが,これ以上に雲に遮られ,朝日もまた見えなかった.


ソンクル湖のユルトでストーブ灯る

ストーブ灯る

就寝前にサイトの担当者が薪と着火オイルを持って現れ,ストーブを灯してくれた.傍にいるととても温かい.ただ薪はストーブに入れたきりで,予備はない.燃え尽きれば終わりだ.寝てしまえば関係ないであろう.

ただお手洗いまでの距離はとても遠い....ここは闇夜に紛れて,テント近くで....ということにしよう(良い子は真似てはなりません)


ソンクル湖のレストランrestaurant at the Song Kol lake

イスラエル衆はまだ屋外

イスラエル衆はまだ屋外

そろそろ夕食時になった.私たちはダイニングルーム(ユルト)に向かう.イスラエル衆はやはり自然が好みのようで屋外で頑張っている.でも寒いと見えて結構着込んでますね.


ソンクル湖のレストラン私たちはテーブルに着く

私たちはテーブルに着く

ここはレーニン峰BCと違って電力会社からの送電はなく,時間限定の自家発電だ.ということは冷えたビールはないのかな~と心配したが,ちゃんと出してくれた.冷蔵庫だけはバッテリーで常時通電か,或いは雹が降るくらいだから表に放っておけば冷えるのか.

そして写し損ねたがメインディッシュはドゥムダマという野菜とマトンの炒め物だったようだ.


キルギス人気歌手の紹介

キルギス人気歌手の紹介

この方はキルギスで大変人気高い歌手で,チャンネルを回せば毎晩とこかで顔が見えるほどだそうだ.今回はたまたまこのサイトに休暇で滞在しており,サイト内滞在の私たち旅行者に芸を披露して下さるそうだ.何の前触れもなく,大きなサプライズだ.

ガイドTさんとは以前より知り合いの仲で,サイト従業員皆で記念写真を撮ったりしている.


ソンクル湖のレストラン

最初はキルギスの恋の歌

最初にキルギス伝統の三絃楽器コムズ(komuz)弾きながら,キルギスの恋の歌を披露してくれた.

よく判らないながらキルギス風メロデイが織り込まれているのかな~と感じられた.


次は馬の行動をコムズで表現

次は馬の行動をコムズで表現

次いで各種次は馬の行動,例えばゆっくり歩く,駆ける,....等々を,色々な弦操作や共鳴胴の操作,それに自身の手や身体の動作を加えて表現してくれた.分かり易く,楽しい.

どうもありがとうございました.


---------------- 翌7月7日ソンクル湖を出発 ----------------

ソンクル湖翌朝サイトから出かけるとラクダがいた

翌朝サイトから出かけるとラクダがいた

ユルトで一夜明けると7月7日,七夕の日だった.ダイニングユルトで朝食を頂き,バスに乗り込んだ.そして少し行くとソンクル湖畔にラクダがポツリ一頭佇んでいた.キルギスタンにラクダは多くないが,重量物運搬役としていくらか飼われているという.



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