キルギスへfly to Kyrgyz

このキルギスへ編では6月30日成田から出発し,イスタンブールへと飛び,イスタンブールで休憩し,次にイスタンブールから戻る方向にあるオシュへと,7月2日朝着で飛んだときの写真を載せました.


出発前日イスタンブール空港で爆破テロの記事を掲載した日経夕刊

出発前日イスタンブール空港で爆破テロ

出発前日6/30夕刊で,同日イスタンブール(トルコ)アタチュルク国際空港で28日夜(日本時間29日未明),国際線ターミナルの到着エリア,出発エリア,駐車場の3カ所で爆発が起き,武装した3人が発砲して自爆,市民と警察官合わせて36人が死亡(後44人に),負傷者は140人以上に上ることを伝える記事.

朝のうちにニュースは知っており,夕刊の前に添乗Toさんより,旅行は予定通り実施する旨お知らせ電話があった.ただイスタンブール旧市街見物(往き/帰りとも)は中止するという.ちなみに同行者で旅行を取り止める人はいないそうだ.


キルギスへ行くまでの通過点

Googleマップ上にキルギスに至るまでの通過点を示した.とは行っても一旦イスタンブール(マーカー2)に行って一泊し,その後キルギスのオシュ(3)まで戻ると云う何ともバカバカしいルートが一目瞭然だ.2つの山系を訪ねる旅で,入国地オシュ(西のパミール高原最寄り空港)と出国空港ビシュケク(東の天山山脈から便利)に近い同じエアラインの路線がない,のが理由だそうだ.コストの問題もあろう.イスタンブールで往き/帰りそれぞれ一泊するので,むしろそちらが高そうにも見えるが....

別窓でキルギスの大きなGoogleマップを開く

成田から出発leave Narita for Istanbul

京成で成田へ

京成で成田へ

この日は夜遅い出発で,押上から京成で成田に行った.遅すぎて既にアクセス特急はなくなり,途中本線乗り換えで特急(快速特急か?京成の電車はややこしい)に乗った.

まあこのようにして成田第一T南ウイングに着き,JAL-ABCで前日運んでもらったダッフルバッグを受け取る.

続いて指定場所に行き,添乗Toさんよりeチケットなどもらう.今回ツアーは成田から9人(f3,m6),関空から2人(m2)でイスタンブール空港で一緒になるそうだ.皆さんどうぞよろしく願います.なお今回は男性が多いが,珍しいケースという.

その後トルコ航空カウンタに寄り,TK53便と次のTK360便併せてチェックインをする.荷物は通しで預け入れ可能だ.シートは両フライト共に通路側は取れず,がっかり.時間はたっぷりあったのに出遅れたようだ.


シート変更成功しTK53便に搭乗

シート変更成功しTK53便に搭乗

TK53便はスケジュールより早い出発に変更(珍しい)になり指定ゲートに行く.添乗Toさんが皆のシートをメモしながら『搭乗ゲートで変更してくれることもありますから』と,ゲート担当者に掛けあってくれた.結果,2つのフライト共通路側に変更してくれた.ありがとうございます.

喜びのうちにTK53便(A330-200,シートマップは2-4-2)に乗り込む.LCD画面は広く鮮明だ.加えてタッチパネルを備え,すべてタッチやスワイプ操作で行えるUIは秀逸だ.画面下の3.5mmオーデオジャックやUSB電源も気が利いている.

仰々しいメニューも配ってくれるが,エコノミークラスではせいぜいチキンにするか,ビーフにするか程度(実際の項目は忘れたが)の選択肢であり,配るときに訊いてくれれば済むことで,これは無駄だ.


TK53便の夕食

TK53便の夕食

さてこれが上メニューで選択したお料理だが,はて何だっけ....チキンかな?

まあ,メインはこれで美味しかった筈だが,嬉しいのはイスラム圏のエアラインなのにワイン(写真右上)やビールを出してくれることだ.美味しい.ちょっと心配なのは帰国直後に起こった世俗主義指向の軍一部のクーデターを,イスラム色の強いエルドアン大統領が鎮圧に成功し,今後イスラム法の適用を強め,酒類規制を....とならないだろうか....

イスタンブールへfly to Istanbul

TK53便はそろそろ黒海上空へ

TK53便はそろそろ黒海上空へ

TK53便は順調に飛び現在ロシア南端,そろそろ黒海上空となった.とは言っても窓から見えるわけではないのだが.


TK53便で魚の朝食をお願いした

TK53便で魚の朝食をお願いした

殆どのエアラインのCAはその種類に関しては無関心で,『さかな』としてしか認識しない.で,何が出てくるか判らないがこれを頼むと偶然(?)サバであった.もちろん日本で仕入れた朝食セットであろうが,サバに関してはサバサンドなどイスタンブールでもとても馴染み深い.美味しかった.


TK53便は若干早めにイスタンブール着

TK53便は若干早めにイスタンブール着

成田のテイクオフが少し早かったので,TK53便は1時間早く3:35イスタンブールに着いた.14時間半という長いフライトでシートベルトサインが消えると皆一斉にシートから立ち上がり,腰を伸ばした.


タラップを降り,バスに向かう

タラップを降り,バスに向かう

タラップが横付けされ,降りる.気温は東京くらいか.ただ湿気はなく乾いている.

降りるとナトリウムランプであろうか,暖色に照らされたバスに乗り,到着ターミナルに向かった.


アタチュルク国際空港で入国審査へ

アタチュルク国際空港で入国審査へ

ターミナルビルに入ると早速入国審査に向かった.イスラム圏ながら,トルコ語表記はアラビア文字でなく,ラテン文字(セディーユとかウムラウトとかいっぱい付いているが)なので違和感は少なく,異国感も希薄に感じられる.これも本アタチュルク国際空港に名を冠したトルコ建国の父ムスタファケマルアタチュルク氏の成果の一つであろう.

入国審査は何度も折り返しのある正に長蛇の列で恐れ入った.審査ブースは多いのだが,係官が少ないのか半分は空であるためだ.


アタチュルク国際空港出口の売店

アタチュルク国際空港出口の売店

入国審査は問題なく,また荷物はキルギスまでスルーなので,税関をそのまま通過し出口手前に来た.ここで関空組お二人と落ち合う手筈で,暫くして出会う.どうぞよろしく.

ところで入国審査と通関後,出口手前に幾つかの売店が並んでいる.酒類が多いのは世俗的で大変結構なことだと思うが,通関後つまり,トルコ国内と同じロケーションと云うことになるが,これで消費税(とか付加価値税,酒税)がロハになるのでしょうか?普通の国では出国審査後に非国内扱い(つまり航空機内と同じ)になるのだが....謎は解けない.


ホテルデスクでシャトルバスを待つ

ホテルデスクでシャトルバスを待つ

トルコ航空が手配したというホテルのシャトルバスをホテルデスク前で待つことになった.トルコ航空の着陸状況,トランジット客の宿泊ホテルに合わせてシャトルバスを運行しているようだ.

添乗Toさんの案内で,大勢で集まるとテロのターゲットになりやすいので,短時間集まり,また離散するようにした.


イスタンブールで休憩rest at Istanbul

シャトルバスに乗り込む

シャトルバスに乗り込む

少ししてバスが来たと知らされ,アタチュルク国際空港出口からTurkish Airlinesとペイントされた小型バスに乗り込んだ.


空港から西に進む

空港から西に進む

アタチュルク国際空港はマルマラ海北側(つまりヨーロッパ側)沿岸,イスタンブール旧市街の西にあるが,バスは旧市街の反対側,即ち西に向かった.

まだ赤みの残る斜光線に浮かび上がるビル群をどんどん越しながら,まだ通勤時間帯前,空いた(高速)道路を進む.


トルコスタイルモスクも過ぎる

トルコスタイルモスクも過ぎる

トルコスタイルモスクも過ぎる

道路脇には2本ミナレットを従えた,丸ドームの典型的トルコスタイルのモスクがあった.既にかなり明るいから,暫く前にこのミナレットからこの日一回目のアザーンが流れたことであろう.


Euro Park Otelに到着した

Euro Park Otelに到着した

シャトルバスは10分余りでEuro Park Otel(ドアの表記)に着いた.HotelでなくOtelなのが興味深い.仏語と同じように頭のHは発音しないのだろうが,それなら綴も省いた方がいいのでは.....ということであろうか.


イスタンブールEuro Park Otelの吹き抜けロビー

Euro Park Otelの吹き抜けロビー

入ると大きな吹き抜けのロビーがあり,その周囲に二階以上には客室が,一階にはレセプション,レストラン,カフェ,ショップなどが配されている.

ただちょっと残念なのは,立派なロビーで種々花が飾られているが,近づいて見ると尽く造花であり,ちょっと頂けないな~という感じにならざるを得ない.まあいろいろ事情があろうが....


Euro Park Otelの客室

Euro Park Otelの客室

私の部屋はこんなだった.とても広い部屋だが,窓は狭いという風変わりな形だ.


Euro Park Otel限定版聖コーラン(クルアーン)の表紙

聖コーラン(クルアーン)

部屋には聖コーラン(クルアーン)が備えてあった.

キリスト教国ではキリスト教聖書,仏教国では仏教経典が置いてあるのと同様であろう.ただ本編はEuro Park Otel,いやここではHotelの表記,限定版とあるから,相当本気度の高い編集であろう.


Euro Park Otel限定版聖コーラン(クルアーン)の内容

聖コーラン(クルアーン)の内容

コーランはアラビア語で唱えることになっているということで,当然アラビア文字で記されている.多分トルコ語ではなくアラビア語であろう.

そしてアラビア文字の文の下には英語で対訳文が記されている.さらに単語毎に色分けされ,アラビア語と英語の対比が容易に判るようにしてある.昔のアンチョコ(死語か?)の趣だ.で,相当気合が入った編集と理解した.


イスタンブールEuro Park Otelのレストランで朝食

Euro Park Otelのレストランで朝食

Euro Park Otelのレストランは広く,美しい緑の庭も見えてなかなか素晴らしい.TK53便で一応未明に食べたのだが消化し終えたのでまた食べることにした.まあ,時間的にもブランチといったところだ.

メニューは確かジュースにトマト,トーストにビーフハム....辺りだったか.まあ,普通の朝食だった.


イスタンブールEuro Park Otelのカフェ

Euro Park Otelのカフェ

ここで食べた訳ではないのだが,ホテル入口近く,通りに面したカフェがある.カクテル,ウィスキー,ビール....などと,堂々と記されているのが気に入った.


イスタンブールへEuro Park Otel前の通り

Euro Park Otel前の通り

部屋で一風呂浴び,ベッドで休んだ後,皆で近所に繰り出した.Euro Park Otel前の通りは片側3レーン+タンデムバス専用レーン(2レーン?)でかなり広い.

この辺りはどうやら地下鉄が通っていないようで,写真のような大型タンデムバスが道路中央の専用レーンを頻繁に走っている.また普通のレーンには普通サイズのバス,小型バスも走っているようで,公共交通に占めるバスの役割は大きそうだ.


イスタンブールタンデムバスのバス停エスカレータと歩道橋

バス停エスカレータと歩道橋

大型タンデムバスのバス停は分離帯を挟んだ両側に設けられている.バスは専用レーンで合流とかもないので定時運行確保に好都合だ.ただ乗客は歩道から中央のバス停に行かねばならず,そのため写真のようなエスカレータと歩道橋が設けられている.


イスタンブールEuro Parkホテル近くの街を歩く

ホテル近くの街を歩く

旧市街への繰り出しは無くなったので,近所を散歩した.ホテルや集合住宅,1~2階は店舗やレストランが多い.大まかには新市街であろうが,古い建物は少ないようだ.でも大きな建物が多く,人口もかなり多いのではないかと思われる.


野菜の卸し屋さん

野菜の卸し屋さん

トラックで小売店舗に野菜を卸す一場面だ.重そうなスイカを卸し屋さんが小売店主に投げ渡している.なかなか手慣れたものだ,お見事感心した.


イスタンブールのスーパーに寄る

スーパーに寄る

道途中のスーパーマーケットもに寄った.スーパーマーケットは一般に名の通り何でも揃っているが,ことイスラム圏に関してはハラル食品などに違いがある筈だ.で,眺めた加工肉コーナーであるが....ちょっと見ではよく判らないですね~

多分東京など非イスラム圏のスーパーでは『ハラル食品』の旨表示があるのではなかろうか(想像)


Euro Park Otel近くのレストランで夕食

Euro Park Otel近くのレストランで夕食

で,結局ホテル近くのケバブレストランで夕食を摂ることになった.写真とは違うレストランだったと思うが写真を撮ってなかったようだ.

皆でシェアして食べたケバブはイスラム圏では普通のビーフやマトンだったと思う(定かでないが)が,美味しかった.ビール2本込みでUS$20だった(事前にトルコリラに両替した額に一致しよく覚えていた)

まあこうしてテロにも遭遇せずそれなりにイスタンブールの休息を味わうことができた.どもど~も.


イスタンブールからオシュへfly to Osh from Istanbul

イスタンブールかEuro Park Otelを出発する

Euro Park Otelを出発する

さてEuro Park Otelで存分に休憩後またトルコ航空のシャトルバスでアタチュルク国際空港に向かうことになった.途中Euro Park Otel以外のホテル2箇所でトルコ航空搭乗客をピックアップし,小型バスはいっぱいになった.しかしそこは流石に予め客数を把握しているトルコ航空,溢れるようなことはなく,準備万端だ.


イスタンブールのアタチュルク国際空港に到着

アタチュルク国際空港に到着

一部だけ混んでいる箇所はあったが概ね流れはスムーズで,バスは順調にアタチュルク国際空港に到着した.既に羽田で通路側シートに替えてもらっていることだし,懸念無くフライトを待つだけの筈だ.


イスタンブールでオシュ行きTK360便の搭乗ゲート301で待つ

TK360便の搭乗301ゲートで待つ

TK360便は301ゲートから搭乗ということでそちらに行き,待つ.301を含めこの辺りはかなり混んでいる.周囲の人相を窺うと場所柄中東系や中央アジア系が目立つであろうか.

301ゲートから真っ直ぐに大勢並んだら,脇のEat & Go店から『うちの客が立ち寄れないから列を曲げてくれ』とクレームが付き,途中で横に折れた.

そのうち,多分キルギス人客であろうが,一女性から『荷物の一部を持って乗り込んでくれないか?』と持ちかけられた.他人の荷物運びは危険,シンガポールや中国では死刑になったケースもある.まあ,そうした類のブツではなかろうが,自分の手荷物でいっぱいですので,とお断りした.


イスタンブールからオシュへのTK360便に乗り込む

TK360便に乗り込む

午後8時前,まだ陽明かりの残るアタチュルク国際空港のTK360便にはタラップが架けられ,搭乗が始まった.

TK360便は全席3-3配列エコノミークラスのA319-100機だった.今回私達グループ全員はエコノミークラスだったので支障なかろう.


TK360便はキルギスのオシュ空港に到着

TK360便はキルギスのオシュ空港に到着

TK360便は満席で,確か離陸して間もなく夕食を出してくれた.そして6時間のフライトの末,キルギス(キルギスタン)オシュ空港に到着した.オシュはフェルガナ盆地に位置し,人口23万人キルギスタン2番目の都市だそうだが,空港はコンパクトだ.

機を降りて小さなパスポートコントロールエリアで審査を受ける.もち論問題なし.

荷物を受け取り,出口に向かうと写真の両替店があった.一見ラテン文字と似ていて,実は全く異なるという厄介なキリル文字かな?後でガイドTさんに聞いたことだが,キルギス語はキリル文字とほぼ同じ,3つほど異なるという30文字から成るキルギス文字で表記するということだ.


ガイドTさんと駐車場へ

ガイドTさんと駐車場へ

未明のオシュ空港を出たところでガイドTさん,ドライバAdさん,Acさんが待っていてくれて,自己紹介を受ける.Tさんは並の日本人以上に流暢な日本語を話す.おいおい披露してもらうことになるが,キルギスタンに関する諸知識も極めて豊富な方だ.

私たちは空港前の駐車場へと向かった.脇には小さなモスクが建ち,改めてイスラム圏だな~と認識する.そしてベンツの小型バス2台に分乗し,オシュ市街のホテルへと向かった.

オシュSunriseホテルに到着

オシュSunriseホテルに到着

私たちは一旦オシュSunriseホテルに入り,休憩した.朝食もあったのだが,私はぼけっとしているうちに忘れてしまい,お昼ごはんが待ち遠しい状況になっていった.


Sunriseホテルの客室

Sunriseホテルの客室

オシュにはホテルそのものが多くないそうで,ここはその中の一つという.ちょっと鄙びた街の質素なホテルといった趣だ.シャワーがあり,電波弱いながらフリーwifiが部屋に届くのがありがたい.

さてここで一休みし,車でパミールアライ山脈レーニン峰アチクタシュBCに向かう.



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