この遍路24日目編では前日で遍路断念した2017年11月23日朝,民宿磯屋を発ち,快速バスで松山へ移動し,路線バスで松山空港へ行き,羽田行きANAフライトに乗り戻ったときの写真を載せました.
さて悩みに悩んだ夜が明け,11月23日朝になった.やはり左脚の状態は芳しくないので,専門の先生に診てもらわないとまずそうだ.この日は勤労感謝の日で宇和島まで行っても,診てもらえない.それなら今日は松山から帰宅し,翌日いつもの病院で診てもらおう,と結論付けた.
そして女将さんに話し,せっかく昨夜予約してもらったアイリンのキャンセルをお願いした.女将さんは直ぐ同ホテルにその連絡を入れてくれた.馴染みだからキャンセル料なしでいい,とも(普通当日は100%チャージ)
そして朝食を頂く.切り身焼き魚や佃煮,おひたし,煮豆,スクランブルエッグ,....色々あって残してしまった.ごちそうさまでした.
女将さんは早速高松空港までのバスを調べ,教えてくれた.先ず宇和島バス会社の7:49発快速で,松山駅まで行き,そこから路線バスかリムジンで松山空港に行くのが良かろうということだ.もちろんそうします.
そして最寄りの宇和島バス乗り場長崎まで案内して下さった.ありがとうございました.
7:49発快速に乗り込んだ.少なくともこの辺りはガラガラで,眺めのいい一番前の席に乗り込んだ.
脇に置いた菅笠を改めて眺めてみた.下から時計回りに
と,まあよく解らないながら,少なくとも雨除け,日除けとして,また他のお遍路さんと知り合ったりするのに有用だった.
崖の上を通る道路から,海辺や街の様子が見える.宇和島辺りか.
愛媛は林も豊かだ.緑の緩やかな峰々が美しい.
松山行き快速バスの乗車場所別料金が掲示されているが,2050円でリミッターが働き,それ以上高くならない.助かります.
3時間ばかり掛かって松山駅に到着した.JR予讃線が走っているJR松山駅だ....と勘違いして書いていた.実はそうではなく,松山市駅だったようで,ここで修正.駅前には関東と同じ居酒屋チェーン店名が見えて懐かしい.
松山にも路面電車が走っている.高知市のように平行四辺形リンクのパンタグラフでなく,長いくの字状タイプだ.大型車両の妨げにならないよう,架線を高くしているためであろうか.
先頭には,勤労感謝の日で,日の丸を掲げている.好ましい.
松山駅前には普通の路線バスと,リムジンバス二通りの時刻表が貼ってあった.普通タイプが直ぐ来るようなのでそれに乗る.
松山の市街地を抜け,30分程度掛かって空港に到着した.
松山空港でANAカウンターに行き,空席を尋ねる.すると,40分遅れ中の590便に空きがあり,それがとれますが,という.私のために待っていてくれた,或いは渡りに船,いや飛行機,といったところで,それに決定,ANA590便搭乗ゲートに行く.
民宿磯屋の女将さんにはここから電話し,お陰様でちょうどいい便に間に合いました,ありがとうございました,と謝意を述べた.
ANA590便はワイドボディ中型機B787機だった.結構シートは埋まっている.
来るときの富士山は黒く,全く見るところがなかったが,今度は冠雪しきれいだ.やはり富士山はこうでないといけない.
結局1時間程度のディレイで羽田に到着した.そして京浜急行で帰宅した.途中で遍路を断ったのは残念だが,これからは回復に専念しよう.
翌日いつも診てもらっている病院に行く.問診や触診のあとレントゲン撮影し,明らかに大きい骨折は見えない.MRIだとはっきりするから来週撮影しましょう,となる.ただ先生は週一回だけお出でになるので,一週間後のMRIと診断予約となる.
一週間後MRIを撮り,先生の診断を受ける.(疲労)骨折はなく,炎症がある.右脚にも少ないが炎症がある,と画像を見ながら説明して下さった.僅かでも骨折の隙間があると,そこから血液が流れ込み,縦の黒い線が出るが,そのような像がない.炎症は黒い三日月状の形で,脚断面前方に現れている.
先生,肩,特に右肩も痛いのですが.....と,申し出た.最初から言っておくべきだったが,脚と較べて軽度だと思っていた....そして肩も炎症でしょう.肩の筋肉は静止時も引っ張る力が作用しており,回復に時間が掛かるとの説明だった.
そして大分経過した.脚はほぼ回復したように感じ,右肩はまだ動かしたり,物を持つと結構痛い.そんな状況だ.
------------------- 続き -------------------
ということで今回は第40番 観自在寺の参拝,この近くで遍路終了となった.そして翌春この地点に戻り再開,第41番~第88番と巡り結願し,その様子を半四国遍路2018に記しました.