このカルギャックへ編では,タンザを発ち,タブレイの集落を過ぎ,カルギャック川の広い川原に着き,聖山ゴンボランジョンを望みランチ.食後少し歩くとカルギャックに到着.カルギャックでは,一軒の茶屋でお茶を頂き,そこのオーナーの母屋住宅を見せてもらった.
7/24朝7時半,タンザ(Tanza)を出発した.タンザの先もやはりチョルテンやマニ塚が大変多い.
トレイルは平坦で十分広く楽なコースだ.
山の麓の平坦な土地に数軒の住宅と緑の畑の集落を通過した.タブレイと呼ばれるようだ.背後の山の中腹に建つ3色のチョルテンが印象的だ.
10時前,カルギャック川(Kargyak River)の広い川原に着いた.平坦な土地ゆえ川は細かい支流を作り,湿地を形成し,草が豊富だ.対岸も緑豊かで,集落が見える.
この辺りから進行方に見える山がある.ゴンボランジョン(Gomboranjon:4,700m)という聖山だそうだ.Gomboは頻繁に聞く守護神,ranjonは『自然の』のことで,自然の中に在るゴンボ神とのことだ.登山に対する制限はないのだが,大変脆い岩質で危険なため,登った人はいないようだ.
時間は早めだが,水場の関係でここでランチとなった.写真で見るとドライカレーのようだ.マンゴーも付いているのが嬉しい.
下は,タンザからランチ場までの写真
ランチの後,広いトレイルを暫く歩く.そしてこの日の宿泊地カルギャック(Kargyak:4,130m)の集落に到着した.戸数20でかなり大きな集落だ.丘の上にはチェコの援助で運営されているという学校も見える.
さてカルギャックは最後の集落だそうだ.つまり明日と明後日,その次の日,合わせて3日間歩くトレイル上に集落はなく,7/27到着予定のトレック終了点ザンスカールスムドが次の集落になるという.
村外れに石室茶屋があり,ここでミルクティーを頂く.右がそのご主人で,後ほど母屋を見せてもらうことになる.
左は,ポーターGちゃんの通う大学の友人のお母さんだそうだ.その友達は夏休みなのに実家のあるここカルギャックに帰省しないため,Gちゃん(実家はパドゥム)が友人の様子を母親に伝えると云うことで,ここに来てもらったそうである.
石室茶屋オーナーの方に,村の中心にある母屋に案内してもらった.二階建て住宅で,写真は二階部分に設けられた夏用リビングダイニングルーム.窓が広く,夏は快適だが,氷点下30℃にもなるという冬場は凌げないそうだ.冬場は一階に設けた断熱性の高い,ただし暗い専用部屋で過ごすそうである.
壁には各種調理用具に混じり,筒状のバター茶用具が架けられているのがザンスカール風だ.
なお燃料は近年ボンベ入りガスになっており,簡単で便利になったということだ.
カルギャックの集落を越えたカルギャック川原でテントが張られた.川の流れは急で,土砂を含み濁っている.そして随分と冷たい.この日は距離が短く,昼時には到着し時間はたっぷりあったのだが,濁っているので洗濯には向かない.ビールはとても良く冷えたそうだ.
テントの裏斜面ではころころよく肥えたマーモットが穴から這い出てくる.この辺りでは食べる習慣はないであろうが,モンゴル辺りでは好まれている.スモークしたマーモット(タルバガン)の美味しかったことが思い出される.
下は,カルギャックまでのいろいろな写真
下は,この日色々見かけた花のいくつか
さて明日は聖山ゴンボランジョンを巻きながらシンゴラ(Shingo La)麓のラカン(Lakong:4,480m)に向かう.