ザンスカールを歩く2012a 26-day trek in Zanskar, 2012

トレッキング終了直前,ザンスカールスムド氷河を望み歩く

トレッキング終了直前,ザンスカールスムド氷河を望み歩く

はじめに

ここ『ザンスカールを歩く2012』から始まる一連のページは,2012年7月,グループツアーでインドヒマラヤはザンスカール地方のトレッキングに行ったときに撮った写真を集めて編集したものです.

ザンスカールはチベット仏教文化の濃いエリアで,歩く楽しみに加え,所々でゴンパを目にし,訪れたことなどもまた印象深い.歩いたコースは現在ザンスカールでは最もポピュラーなルート(特にヨーロッパからのトレッカーが多い)である.ただインドが実効支配するここジャンムーカシミール地方は,より支配を強固にするためであろうが,トレイル脇には貫通車道を建設中である.完成の暁には,車の旅が可能となるもトレッキングの楽しさは減じていくものと懸念され,今のうちに歩けて良かったと思う.

ページの構成

以下の各編が順に表示されます.

はじめにのページ
このページで,目次です.

旅程のページ
成田からデリー,レー,アルチ僧院,ラマユル,フォトクサール,マルリン,シンギラ,キュパラ,スクーパタ,リンシェ,ハヌマラベース,ハヌマラ,ジンチェンタクポ,プルフィラ,ハナムル,ザンラ,ザンラ王宮,ザンラ僧院,トンデ僧院,パドゥム,カルーシャ僧院,バルダン僧院,ガラシサ,カルボック,プクタル僧院,プルネ,タンザ,カルギャック,ラカン,シンゴラ,チュミナクポ,スムド,ロータンパス,マナリ,クル,チャンディーガル,デリーから帰国,と回った行程を表で記しました.また宿泊地がテントかホテルかの別,宿泊地の標高を示しました.

マップのページ
上記旅程で記した地をグーグルマップ上に示しました.風船にマウスを置くと写真が出ます.

デリーへのページ
このデリーへ編では,2012/7/7デリーへ行くまでの写真にキャプションを添えて載せました.

レーへのページ
この日2012/7/8はデリーからレーに飛び,高度順応のためレーに留まり,市内ショッピング街,サンカルゴンパ(Samkar Gompa),シャンティストゥーパ(Ladakh Shanti Stupa),野菜や乾物の市場などを巡った.そしてこの日はここレーのロッジで一泊した.レーはラダック最大の街で,チベット以上にチベット仏教文化が保存されていると聞いていた.確かにそのように思うが,一方,複数のモスクから大音響のアザーンが流れるのを耳にし,正直驚いてしまった.

アルチへのページ
この日はレーから車でインダス河沿いを西に走り,アルチまで行き,古刹アルチ僧院などを見物し,ロッジに一泊した.移動する途中,地面もインダスも泥色である中に,所々にオアシス状緑が映え,美しい.また軍事施設が極めて頻繁に現れ,軍用車の往来が多い.アルチ僧院は,時代も距離も遠く離れた古代ギリシャ風建築様式の面影が見られるところが特に印象深い.

フォトクサールへのページ
この日2012/7/10(火)はアルチから車でラマユルに移動し,古刹ラマユル僧院(Lamayuru Gompa)を見物.その後南に折れ,ワンラ(Wanla),シルシルラ(Shillshim la)を経由しトレック開始点フォトクサール(Photoksar)に到着した.そしてシェフSさんらキッチンスタッフ,馬14頭と馬方さん(ホースマン)などサポートスタッフの皆さんも集結.ここからテント宿泊に入り,明日から歩く.

マルリンへのページ
この日からトレック開始.フォトクサール(Photoksar)から歩き始め,ボウミツェラ(Bowmitse La/4,350m)を経て,マルリンのキャンプサイトに到着した.途中2,3渡渉があったが,全般に広々した緩やかなトレイルで,家畜追いの場面なども楽しめた.

スクーパタへのページ
この日はマルリン(Marlin)から歩き始め,前半の最高地点,眺めの良いシンギラ(Singi La/5,060m)を越え,キュパラ(Khyupa La/4,370m)を経て,スクーパタ(Skimpata)のキャンプサイトに到着した.終盤落差の大きい斜面をジグザクにトラバースする細く脆いトレイルは私には怖かった.アネモネやオダマキなどがきれいに咲いていた.

リンシェへのページ
この日はスクーパタ(Skimpata)から歩き始め,マルゴンラ(Margon La)を越えて,リンシェ(Lingshet:4,000m)に到着した.歩行距離は僅かで,昼前に着いた.リンシェはザンスカールトレック路最大の集落で,総数50戸の家族が暮らすそうだ.ダライラマ14世専用ヘリポートに講堂も備えていた.到着後一休みし,大きなリンシェゴンパを見せてもらい,ゴンパ前のキャンプサイトで宿泊した.

ハヌマラベースへのページ
この日はリンシェ(Lingshet)の集落を見物し,南に歩きハヌマラベース(Hanuma La base:3,930m/地名はラナン:Lanang)のキャンプサイトに到着し,ここで宿泊した.この日は距離こそ幾らでもなかったが,厳しいトレイルだった.

ジンチェンタクポへのページ
この日はハヌマラベース(Hanuma La base,またはラナン/Lanang)から歩き始め,今回のハイライトの一つハヌマラ(Hanuma La/4,720m)に至る.ハヌマラからは小さな沢沿い,眺めの良いトレイルを下り,スネルツェ(Snertse)の茶屋に着き,お茶.スネルツェを出ると,一旦登りになり,迫力のスネルツェラ(Snertse La)の峡谷を過ぎ,やがてジンチェンタクポのキャンプサイトに到着し,ここで宿泊した.途中『ラルサ』と呼ばれ,馬やロバが食べると命が途絶えてしまうという珍しい花なども咲いていた,

ハナムルへ
この日はジンチェンタクポ(Zingchan Tokpo)から急坂を歩き始め,プルフィラ(Parfi La/4,720m)に到着した.そしてこのパスを越え,ザンスカール川(Zanskar River)左岸に沿うトレイルをどんどん下り,ハナムル(Hanamur)の広いキャンプサイトに到着し,ここで宿泊.ハナムルは実に広々し,眺めも良い.でもたった4軒だけだそうで,その中の1家族とほんの僅かだが挨拶を交わすことができた.

ザンラへのページ
この日はハナムル(Hanamur)から歩き始め,しばらくして夏の放牧場(多分ドクサ/Doksha)石室小屋の婦人たちに出会い,自家製ヨーグルトを頂戴する.次に電気の来ているピドム(Pidmo)の村まで歩き,カーペット織りを見る.その後ザンスカール川に架かる大きな吊り橋を渡り,ランチの後ザンラ(Zangla)のキャンプサイトまで歩き,ここで宿泊.ザンラのサイトは広い湿地の牧草地だった.

パドゥムへのページ
この日は先ずザンラ尼僧院(Zangla Chomo Gonpa)やザンラ王宮(Zangla Khar)などを見物し,その後車でトンデ僧院(Thonde Gompa)に寄り,更に南下しパドゥム(Padom)に到着し,ホテルで荷を降ろす.昼食後はカルシャ僧院(Karsha Gompa)で仮面舞踊(チャム/Cham)の催される祭りを見物し,夕食には同行Kさん提供のラム料理とビールを美味しく頂いた.

パドゥム(続)のページ
2012/7/19(木),前日に引き続きパドゥムに滞在し,金剛界五仏(五智如来)磨崖仏やパドゥムの街を見て回ったときの写真を載せました.丘から下る途中ブルーポピーが咲き乱れていたのが印象的だった.

カルボックへのページ
この日は車でパドゥム(Padom)を発ち,途中バルダン僧院(Bardan Gompa)に立ち寄り見物.その後車はムネ(Mune),ラル(Raru)などの美しい村を通過し,後半トレック開始点ガラシサ(Garashisha)に到着.準備運動をして歩き始め,やがて一軒の茶屋のあるカルボック(Khalbok)に到着し,テント泊した.ここでは夜半まで強風が吹いていた.

プクタルへのページ
この日はカルボック(Khalbok)を発ち,途中プルネ(Purne)を経由し,プクタルゴンパ手前の沢に入り遡る.ザリンドクサを目指したが途中で止めて引き返し,ゲルク派の名刹プクタル僧院(Phuktal Gompa/3,850m)に到着.この庭を借りてテント泊となる.

プルネへのページ
2012/7/22のこの日はプクタル僧院(Phuktal Gompa)を見せてもらい,朝の食事に参加させてもらった.その後ここを発ち,対岸の緑豊かな野原に行って,ピクニックランチ.そしてゆっくりプルネ(Purne)へまで歩いた.プルネではたっぷり時間があり,洗濯などしながらゆっくり過ごした.

タンザへのページ
この日はプルネ(Purne)を発ち,カルギャック川(Kargyak River)沿いのトレイルを遡り,途中ヤル(Jal)やテッサ(Testa,Tetha,Teta),クル(Kuru)を経由し,タンザ(Tanza:3,900m)へまで歩いてテント泊となった.本ページではそのときの写真を載せました.

カルギャックへのページ
このカルギャックへ編では,タンザ(Tanza)を発ち,タブレイの集落を過ぎ,カルギャック川(Kargyak River)の広い川原に着き,聖山ゴンボランジョン(Gomboranjon)を望みランチ.食後少し歩くとカルギャック(Kargyak:4,130m)に到着.カルギャックでは,一軒の茶屋でお茶を頂き,そこのオーナーの母屋住宅を見せてもらった.

ラカンへのページ
このラカンへ編ではカルギャック(Kargyak)を出発し,聖山ゴンボランジョンの麓,ブルーポピーの咲き乱れる草地でランチ.食後更にゴンボランジョンを巻きながら花咲くカルギャック川沿いを遡上し,シンゴラ(Shingo La)麓のラカン(Lakong:4,480m)に到着.

チュミナクポへのページ
このチュミナクポへ編では,朝ラカン(Lakong:4,480m)を発ち,雪やモレーンを歩き,後半のハイライト,総行程の最高地点シンゴラ(Shingo La/5,095m)に至る.いい眺めだ.このパスからはシンゴラ川沿いのトレイルをどんどん下り,チュミナクポ(Chuminakpu:4,500m)に到着し,ここでキャンプ.

スムドへのページ
このスムド編では,トレック最終日7/27朝チュミナクポ(Chuminakpu:4,500m)を出発し,美しいラムジャックピーク(Ramjak Peak),続いてザンスカールスムド氷河(Zanskar Sumdo Glacier)を眺めつつ下る.やがて土埃の激しいトレイルになるが,ここを凌ぎ,やがてスムド,正確にはザンスカールスムド(Zanskar Sumdo)若しくはジャンカールスムド(Jamkar Sumdo) に到着し,トレッキング全行程無事完了となった.

マナリへのページ
このマナリへ編では,2012/7/28(土)ザンスカールスムド(Zanskar Sumdo)のキャンプサイトを車で出発し,ダルチャ(Darcha),コクサル(Koksar)でお茶やランチ,ロータンパス(Rohtang La/Rohtang Pass)を経て,マナリ(Manali:2,050m)まで下ったときの写真を載せました.

マナリ(続)のページ
このマナリ(続)編では,余った予備日2012/7/29(日)マナリに滞在し,ヒディンバデヴィ寺院(Hidinba Devi Temple),ヴァシストの温泉(Vashisht hot springs),マナリの街を見て回ったときの写真を載せました.

チャンディーガルへのページ
このチャンディーガルへ編では,2012/7/30(月)車でマナリ(Manali)を発ち.クル(Kuru)を経由し,チャンディーガル(Chandigarh)まで行ったときの写真を載せました.

デリーから帰国のページ
このデリーから帰国編では,2012/7/31(火)車でチャンディーガル(Chandigarh)からデリーに移動,ここからエアインディア機で帰国したときの写真を載せました.

資料のページ
ザンスカールトレッキングの関連資料を載せました.

スライド版

slideザンスカール2012スライド版
写真をスライドショー形式で見れるようにしました.こちらもご覧ください.


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Rev.1.0:2012/8/30
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