リンシェへtrek to Lingshet

2012/7/13の行程マップ

2012/7/13の行程マップ(拡大可)→

この日はスクーパタから歩き始め,マルゴンラを越えて,リンシェに到着した.歩行距離は僅かで,昼前に着いた.リンシェはザンスカールトレック路最大の集落で,総数50戸の家族が暮らすそうだ.ダライラマ14世専用ヘリポートに講堂も備えていた.到着後一休みし,大きなリンシェゴンパを見せてもらい,ゴンパ前のキャンプサイトで宿泊した.


スクーパタは雨が上がり明けた

スクーパタは雨が上がり明けた

池の水はいっぱいになっている.雨ではなく水路の堰を解いて導き入れたものだ.昨晩の雨は一応止んだようだ.テントの跡の地面だけが四角く乾き,くっきり残っている.さあて,今日はリンシェまでの短い歩きだ.


親子連れに出会う

親子連れに出会う

歩き始めて程なく,反対側から歩いてくる親子連れとすれ違う.歩いている子供を見掛けるとは随分と稀だと思うが,さてこの近所に住まう親子であろうか?


マルゴンラ(Margon La:4,380m)に着く

マルゴンラ(Margon La:4,380m)に着く

1時間半ほど歩くとマルゴンラ(Margon La:4,380m)の峠に出た.比較的小さく,緩やかな峠だ.誰が並べたのか,『Free Tibet』などの置き石が斜面に見える.


リンシェを見下ろす丘に来る

リンシェを見下ろす丘に来る

マルゴンラから暫く歩くとリンシェの村を見下ろす丘に着いた.素朴な土のチョルテンが建てられている.早めだがここでお弁当を広げて食べる.小さいながら好きなマンゴーも付いていたのが嬉しい.

リンシェはザンスカールトレック路で最大の集落だそうで,総数50の家族が暮らしているそうだ.巧みに水路を這わせているのであろう,斜面の畑に緑の作物が貼り付いている.殆どアートのようである.


リンシェゴンパとヘリポート

リンシェゴンパとヘリポート

右の斜面には貼り付くようにゲルク派の大きな僧院,リンシェゴンパ(Lingshet Gompa)の建物が並んでいる.11世紀,アルチで見てきたチョスコルゴンパ(Choskhor Gompa)と同じように,経典の翻訳で仏教を広めたリンチェンサンポ(Ringchen Zangpo:958~1055)によって建立されたと伝えられるそうだ.現在30人の僧と15人の少年僧がここで修行しているそうだ.

写真左側に見える『H』はダライラマ14世(14th Dalai Lama)のために作られたヘリポートだそうで,これまで1995年,2009年の2度ここに来て講話されたそうだ.ヘリポートとゴンパの中間にある建物が,そのための講堂だそうであり,ヘリポートと同時に作られたと聞く.講話はチベット語で行われ,お坊さんがザンスカール語に通訳し,住民が聴くという.なおダライラマ14世の住まうチベット亡命政府の在るダラムサラはザンスカールの南側になるようだ.

キャンプサイトはちょうどこの講堂前の広場で,近くには売店付きの茶屋が建っている.ゴンパの直ぐ近くなのでビールは置いてないということで,楽しみにしていた人達はちょっと落胆したようであった.


下は,スクーパタからリンシェまでの写真

スクーパタからリンシェまでの写真
スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真
スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真 スクーパタからリンシェまでの写真

このお坊さんに案内してもらう

このお坊さんに案内してもらう

私たちは早めしの後,リンシェに下り,11時20分位には到着した.この日はトレイルも良く,短時間なので楽だった.そして一休み後,目と先のリンシェゴンパを見せてもらうことになった.案内していただいたのは写真のお坊さんで,幾つかのお堂と,そこに含まえる仏像,ラマ像,経典,壁画....等々あった.

本堂の壁に積まれた経典はチベット語で記されているそうで,一年に一度虫干しのため棚から出されて広げられるそうだ.お坊さんはチベット語を理解するが,普段は使い易く製本されたタイプの経典を使うのであろう,多分.


大きな弥勒菩薩像

大きな弥勒菩薩像

本堂の横のお堂に据えられた大きな弥勒菩薩像.この像も,周りの壁画も比較的新しい.いくらトレッキング路で最大の集落といっても,とても豊かとは言えないであろう50戸だ,このような立派な寺院や仏像を維持していくのは大変であろう....と思う.

古い壁画の修復には外国の技術や資金も活用されるそうだが,もち論国内にも居ないと文化の継承は困難であろう.Mさんのプライベートポーター,通称Gちゃんはまだ若く大学の教養課程だそうで,まもなく地学の専門課程に進むそうだ.Gちゃんのお父上はパドム在住,大工であり,木彫師であり,また壁画も描くという.土のチョルテン建築から,こうしたゴンパの彫刻を彫り,壁画も描くそうである.いや~やはりそういう人がちゃんと地元にもいるのだ.少し安心した.

ついでにGちゃんは,仏門に入ったという弟さんについても話してくれた.3歳年下で,15歳にして,400km離れたゴンパに赴いたそうだ.3,4年しないと家に戻れない掟があるそうで,来年くらいになれば一度実家に休暇で帰ってくるのではということだ.その点,Gちゃん自身はやはり300kmあまり離れた町の大学であるが,夏休みはこうしてバイトもできるし(今年で2回目),終われば実家にも戻れる訳で,気楽そうではある.地学専攻で,将来給料や年金の良い公務員が望ましいのだが,非常に競争が激しく,ちょっと難しいかな~とそれなりに悩みは抱えているようだが.


お坊さんの散歩

お坊さんの散歩

ゴンパの周囲,キャンプサイト近くではお坊さんの散歩姿が見える.エンジの上下にゲルク派の色,黄色の帽子である.ここで長く修行を続けているお顔立ちだ.

ピンクは野生のバラで,添乗Yさんの説明ではタカネバラという種だそうだ.その辺り一体,この前後数日のトレイル周辺ではあちこちに盛大に咲いている.でもある日から全く見なくなり,ザンスカールでも場所によって植生がガラっと変わってくることを知り驚いたものだ.


下は,リンシェゴンパと周辺の写真

リンシェゴンパと周辺の写真
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明日はリンシェの村を覗いてから,ハヌマラベース(Hanuma La base)に向かうことになっている.今日同様,明日もまた短い行程の筈だ.


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