ザンラへtrek to Zangla

2012/7/17の行程マップ

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この日はハナムルから歩き始め,しばらくして夏の放牧場(多分ドクサ)石室小屋の婦人たちに出会い,自家製ヨーグルトを頂戴する.次に電気の来ているピドムの村まで歩き,カーペット織りを見る.その後ザンスカール川に架かる大きな吊り橋を渡り,ランチの後ザンラのキャンプサイトまで歩き,ここで宿泊.ザンラのサイトは広い湿地の牧草地だった.


ハナムルを出てザンスカール川沿いを歩く

ハナムルを出てザンスカール川沿いを歩く

ハナムルでいい天気の朝が来た.朝食後前日に引き続きザンスカール川沿いトレイルを歩いた.この辺りになるとトレイルは川面に近い低い位置を歩くことが多くなった.前を歩くGちゃんがしきりに石を拾い,川面に投げて,跳ねるのを楽しんでいる.上手くいくと3回跳ねも見られる.若いね~


トリンのような景色だ

トリンのような景色だ

対岸で侵食された岩の形態が面白い.チベットのトリン(Tholing/土林)のミニチュア版といった感じだ.岩はとても柔らかそうに見える.


自家製ヨーグルトを頂戴する

自家製ヨーグルトを頂戴する

夏の放牧場,ここでは多分ドクサ(Doksha)と呼ばれ,ネパールのカルカ(karka)に相当する場所に着いた.石室小屋が建ち,近くで3人ほどの女性が乾燥させて燃料にするヤク糞集め作業中であった.

ガイドSさん通じて挨拶をし,色々聞いたり世間話を交わす.この先,次に通過するピドム(Pidmo)の人達で,旦那さん連中は山の草場に弁当持参で家畜を連れて行っており,夕方帰るという.

そのうち,以前自家製ヨーグルトで味を占めているという添乗Yさんが,それとなくヨーグルトがないか訊く,いや催促すると,写真のように2種類を出してくれた.酸味の効いた素朴な味で美味しかった.ジュレ―!


下は,ハナムルから夏の放牧場までの写真

ハナムルから夏の放牧場までの写真
ハナムルから夏の放牧場までの写真 ハナムルから夏の放牧場までの写真 ハナムルから夏の放牧場までの写真 ハナムルから夏の放牧場までの写真 ハナムルから夏の放牧場までの写真 ハナムルから夏の放牧場までの写真 ハナムルから夏の放牧場までの写真

ピドム(Pidmo)に入る

ピドム(Pidmo)に入る

夏の放牧場から暫く歩くと広い緑の畑が見えてくる.住宅も立ち並んでいる.ここが放牧地の人達の家があるピドム(Pidmo)の村だそうだ.平坦な土地に並ぶ住宅,学校,ゴンパ(坊さんは非常駐),電柱に電線が通り,山から下って現代社会に入った,或いは戻った感じだ.


女性の自立を促す会のカーペット織り

女性の自立を促す会のカーペット織り

村の一画に茶屋があり,お茶を頂いた.茶屋は『女性の自立を促す会』の運営だそうで,部屋の角にはカーペット織り機が置いてあった.カーペット織りは冬の仕事なのだが,私たちのために特別実演して見せてくれた.織子は上記 夏の放牧場で出会った女性の一人のお嬢さんだそうで,会運営メンバーだそうである.

カーペット織りは一般に,1本(シングルノットの場合)または2本(ダブルノットの場合)の縦糸に短い横糸を結びつける方法がよく採られるが,ここでは長い横糸を順次縦糸に絡ませ,後でノット毎に鋏で切断して仕上げる方法を見せてもらった.この方法が素早く仕上がるように見えたが,実際はどうだろう?


子供も多く遊んでいる

子供も多く遊んでいる

家が多いので子供も大勢遊んでいる.平地なのでこうした手押し車もあるし,それを押して遊ぶことも可能だ.山中では得難い仲間がいっぱい,楽しそうだ.


吊り橋を渡り右岸へ

吊り橋を渡り右岸へ

ピドム(Pidmo)で一休みの後,ザンスカール川に架かる大きな吊り橋を渡った.前年はこの橋は無く,ロープを使った渡渉を余儀なくされたそうだ.私たちはラッキーだ.

橋を渡り,右岸に着くとそこには自動車道路が設けられ,さらに現代社会の様相が濃くなった.ここはホンラ(Honla)の地名で,バイクや車がたまに通っている.


ホンラの牧草地でランチ

ホンラの牧草地でランチ

橋を渡って少し歩くと牧草地があった.所有者と思しき人達の家も傍らに建っている.ちょうどお昼時で,ここでランチとなった.ドライカレー(だったか?)にこれまで見なかったスイカが添えてあり,感激.この近くで仕入れてくれたのだと思う.


下は,ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真

ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真
ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真
ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真 ピドム(Pidmo)とホンラ(Honla)辺りの写真

砂地を行く

砂地を行く

昼食後また南に向かった.上述のように舗装された車道があるのだが,できればこれは避けたいと,ガイドSさんは砂地の近道を案内してくれた.この時は殆ど砂漠のようであるが,春先の水量の多い頃は相当の川となり流れるそうだ.


ザンスカール川支流を渡る

ザンスカール川支流を渡る

暫く行くとザンスカール川に注ぐ支流に行き当たった.ちゃんと橋が架っているので問題ない.この辺りは既にザンラ(Zangla)のエリアのようだ.

また川の先には白い山も見えてきた.スルタンランゴ山(Mt. Sultanglango:5,793m)と呼ばれるそうだ.地図を見ると翌日訪ねる予定のトンデ僧院の南にあるようだ.


ザンラ(Zangla)のキャンプサイトに到着

ザンラ(Zangla)のキャンプサイトに到着

支流の橋を渡りザンラ(Zangla:3,500m)のキャンプサイトに到着した.前夜宿泊のハナムル(Hanamur)より下ったような錯覚も覚えたが,ザンスカール川の上流に位置するだけあって,やはり120m程度高いようである.

キャンプサイトは湿地の牧草地で,馬や,羊,ヤギが草を食んでいる.あちこち小さな池や流れがあり,気を付けて歩かないと脚がぬかる.

サイトにはこれまでしばしば一緒になったスイスの奥さんのテントが近くで,世間話を交わす.主催のインド旅行社は,もっと大きなグループで,歩きがいのあるトレイルと言っていたのに,何よこれ,普段1600mにある地元スイスの街ではもっと大変なトレイルを歩いているのに,ここは簡単過ぎて物足りない...と.また一緒だった英国男性は気まずいことでもあったのか,分かれて先を行ったのか....?やがて,地元のお嬢さんのこともついでの話題に.32歳で,冬場を中心にスキーのインストラクターをしているが,夏場はお金が貯まればボーイフレンドと山や旅行に行くのが趣味だけど,今はお金がないようで....と,取り留めもなくおしゃべりしてみた.お嬢さんが32歳であれば,それなりにお歳だと思われるが,トレイルが楽過ぎるとはタフな人だ.ちょっとお気の毒だ.


カルギルの青年

カルギルの青年

湿地を歩いていると呼びかけられた.二人共カルギルの育ちのイスラム教徒.休暇であと二人,合わせて4人でここにキャンプにやって来たそうだ.

左は地元の電力会社に務める機械系エンジニアで,小型水力,風力,ソーラー発電の仕事をやっているそうだ.右の青年はまだデリーの大学で地学専攻の学生.今のインドは一部に富が偏在し,ここ北の地は全く潤っていない.将来鉱山会社に勤め,この辺の鉱物資源開発が夢だ,と熱く語る.建設的でいい青年たちだ.

いろいろ話を交わした後,右の青年は,次はぜひカルギルに来て,家に泊まっていけ,と見ず知らずの私に勧め,住所やメールアドレスを書いてくれた.ジュレ―,できれば将来そうさせてください.


スルタンランゴ山(Sultanglango)の少し夕焼け

スルタンランゴ山(Sultanglango)の少し夕焼け

ザンラで日が暮れようとしている頃,スルタンランゴ山(Sultanglango)が少し夕焼けで赤くなった.もっと赤くと望んだが,この程度で暗くなっていった.それにしても,まるでハサミでちょん切ったように随分平らなてっぺんの山だな~


下は,ザンラまでの写真

ザンラまでの写真
ザンラまでの写真 ザンラまでの写真 ザンラまでの写真 ザンラまでの写真 ザンラまでの写真 ザンラまでの写真 ザンラまでの写真

さてこれで前半のトレッキングは完了した.明日,明後日は車,パドゥムで休憩だ.



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