このスムド編では,トレック最終日7/27朝チュミナクポを出発し,美しいラムジャックピーク,続いてザンスカールスムド氷河を眺めつつ下る.やがて土埃の激しいトレイルになるが,ここを凌ぎ,やがてスムド,正確にはザンスカールスムド若しくはジャンカールスムドに到着し,トレッキング全行程無事完了となった.
チュミナクポ(Chuminakpu:4,500m)の朝が明けた.前日とは打って変わって晴天のようだ.これから下る南のラムジャック方向に,同名の山ラムジャックピーク(Ramjak Peak)が輝いている.暑いのでカンカン照りを好まない人も多いが,私はこうした天気は好きである.
さて今日はトレック最終日だ.朝食後,前日に続いてシンゴラ川沿いのトレイルを下る.途中何度か小川を越えるが,幸い飛び石で行けるので楽だった.
谷の先に山を望む光景が延々と続くが,好天に助けられ楽しく歩ける.
広く緩い斜面があり一服した.カルギャックを出てから集落はないのだが,トレイル脇にはマニ石が積まれていた.流石カルギャック辺りの巨大なマニ塚こそないが,人里離れたこんな場所にもマニ石が奉納されていることに驚く.
2時間近くでラムジャック(Ramjak)辺りに着いた.ここでまた一休みする.添乗Yさんが昨年来たときはここで一泊したそうだ.眺めると確かにテントを張る平坦地と水場が確保できそうだ.
シンゴラ川の中洲(写真左端)がお花畑になっている.自然に生えた花であろうが,隔離されているため人も踏みつけず,家畜も食べないので綺麗に咲き続けているようだ.
下は,ラムジャックまでの写真
咲いていた花の幾つか写してみた
ラムジャックから再び下り続けた.やがて先方の山のテラス状中腹に氷河が見えてきた.ザンスカールスムド氷河(Zanskar Sumdo Glacier)と呼ばれるそうだ.シンゴラ川とか,ラムジャックピークとか,なんか安易な名付け方のような気がしないでもないが,解り易くていいかも.
いや~この眺めは素晴らしい.意外にも最後の日の景観が楽しめて満足だ.
更に下るとシンゴラ川(写真左下)が大きなダルチャ川(Darcha River)(写真左上)に注ぐ合流点と見下ろす場所に来る.大分下ったようだ.眺めはいいのだが,強烈な土埃で少し歩くと衣類も身体も土だらけになる.参った.
ダルチャ川を渡ればフィニッシュのザンスカールスムドの筈である.
ダルチャ川近くでは道路工事が進んでいた.土埃は更に強烈さを増した.そして大きな吊り橋があり,大事をとって一人ずつ渡る.渡った先は広く真っ平らな牧草地,ザンスカールスムド(Zanskar Sumdo:3,920m)のキャンプサイトだった.
最後は特に土埃が大変だったが,空がきれいで眺めが最高,無事歩き終えて良かった.皆様ありがとうございました.
明日朝サポートスタッフの皆さんとはお別れし,私たちはマナリに,皆さんはレーやパドゥムの自宅にバスで,或いは馬を連れて歩いて帰られる.ご苦労様でした,ありがとうさん.
サイトには一軒の茶屋があり,若い奥さんと話してみた.マナリ在住であるが,3歳の男の子と7ヶ月の女の子を連れて,ご主人と夏の4ヶ月間だけここに来て営業しているそうだ.歳を訊かれたので,自分の歳を言ったら,『私の父母は両方共72歳』と教えてくれた.この日テントを張っていたのは私たちだけだったので,さほど繁盛することはないであろうが,頑張ってね.後日ガイドSさんの話では,彼女らはネパールからの移住者(マナリには多いそうだ)で,茶屋は地元ザンスカールスムド地権者所有で,レントで営業しているという.
下は,ザンスカールスムド到着までの写真
さてトレッキングは無事完了した.明日は車でマナリに向かう.