カルボックへtrek to Khalbok

2012/7/20の行程マップ

2012/7/20の行程マップ(拡大可)→

この日は車でパドゥムを発ち,途中バルダン僧院に立ち寄り見物.その後車はムネ,ラルなどの美しい村を通過し,後半トレック開始点ガラシサに到着.準備運動をして歩き始め,やがて一軒の茶屋のあるカルボックに到着し,テント泊した.ここでは夜半まで強風が吹いていた.


ツァラップ川沿いを遡り,南下

ツァラップ川沿いを遡り,南下

2012/7/20朝,この日は長い行程のため6時という早い時間,車に分乗し,パドゥムを出発した.ツァラップ川(Tsarap River)沿いを遡り,南下した.早朝のため,谷あいの道にはまだ陽が射さないが,山の上には強い陽が注いでいる.


バルダン僧院(Bardan Gompa)に至る

バルダン僧院(Bardan Gompa)に至る

1時間ほど走ると,ツァラップ川脇の山の上にゴンパが見えてきた.バルダン僧院(Bardan Gompa)だそうだ.17世紀に建立されたドゥクパカギュ派(Drukpa Kargyuid)のゴンパだそうだ.なんでもチベット仏教四大宗派の一つであるカギュ派の支系の一つであるらしいが....よく理解できていない.

山門を潜り,マニ車を回しながら行くと,大きな番犬に吠えられた.チェーンは長く,近くまで寄られ,慌てる.続いてお堂に入るのだが,靴紐を下のフック部で大きくループさせて結んでいたため,入り口ドアストップ金具に引っ掛けて,見事に倒れる.手にしていたカメラも叩きつけられたが,何とか動作するようで,助かった.


バルダン僧院のお堂

バルダン僧院のお堂

本堂にはラマ僧の写真や像が掲げられ,お坊さんの座る席が配置されている.周囲の壁には大きく立派な彩色マンダラが描かれている.撮影可能だったが,暗くて上手く撮れてなかった.

もう一つお堂があり,ご本尊が女性仏だという.ヤキモチ焼きのため,女性は入ってはならないそうで,外で待機.ここも暗くて,よく見えなかった.

ツァラップ川を挟みゴンパの対岸にはかつての高僧が瞑想したという洞穴があった.現在もヨーロッパなどからの外来者も含めて瞑想の場だそうである.ただここに入るには,橋が無いため,この上流の村に架かる橋まで迂回しないとならないそうで,少し不便なようだ.まあ,それも修行のうちであろうが.


下は,パドゥム出発からバルダン僧院までの写真

パドゥム出発からバルダン僧院までの写真
パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真
パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真 パドゥム出発からバルダン僧院までの写真

美しいムネ(Mune)の集落

美しいムネ(Mune)の集落

バルダンゴンパを見た後,再び車に乗り,南下を続けた.そして,殆ど茶色一色の世界で,美しい緑の広がるエリアが見えてきた.ムネ(Mune)の集落だそうで,斜面の上部には大きなゴンパが建っている.

昨年のトレッキングはここからスタートしたそうだ.今年はこうした立派な車道(かなり舗装もされている)で乗り入れるので,ず~っと先のガラシサがスタート点となったそうだ.


ラル(Raru)を通過

ラル(Raru)を通過

10戸くらいはあろうか,かなり大きな集落だ.所々途絶えるがここまでは一応舗装道路だ.眺めもいいし,快適だ.

ただこの先は砂利道で,ひどい埃道が待っている.


ガラシサ(Garashisha)に到着

ガラシサ(Garashisha)に到着

8:45AM車道の終点に到着した.道は伸長工事中で,トラックが動き,多くの工事関係者が働いている.またパドゥムから馬を連れ,歩いてきた私たちのサポート隊の皆さんは既に到着し,待っていてくれた.私たちは車から降りると,少し先の橋を渡り,ツァラップ川左岸の,ここガラシサ(Garashisha)に到着した.あまり広くはないが家畜の放牧場のようである.

ここで記念写真を撮り,準備運動をして歩きにかかった.


下は,ガラシサ(Garashisha)までの写真

ガラシサ(Garashisha)までの写真
ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真
ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真 ガラシサ(Garashisha)までの写真

アイベックスの落石あり

アイベックスの落石あり

ガラシサから斜面を巻く狭いトレイルを暫く行くと,落石があった.ガイドSさんが観察すると,上方にアイベックスが数頭いて,歩くときに落としているという.Sさんたちが落石を見張ってくれる中,私たちは合図に従い一人づつ離れて,素早く通過した.


ツァラップ川左岸をどんどん進む

ツァラップ川左岸をどんどん進む

落石の心配は無くなり(多分),ツァラップ川を見下ろしながら,左岸のトレイルをどんどん進んだ.


対岸では車道工事中

対岸では車道工事中

対岸にもトレイルがあり,一部はそれを拡張するように,そして一部は新規に車道を作る工事が進められている.前半のシンギラ,ハヌマラ越えの車道建設同様,こちらもパドゥム/ザンスカールスムドを結ぶ工事だそうだ.建設工事は大変そうであるが,見た通りいつ崖崩れが起きても不思議ではない場所だけに,出来上がった後の維持も大変であろう.多分パキスタンのカラコルムハイウェイ以上ではなかろうか.


ペプラ(Pipula)の石室茶屋でランチ

ペプラ(Pipula)の石室茶屋でランチ

11時半ころにこの石室茶屋に到着した.ペプラ(Pipula)と名付けられて場所らしい.先行したキッチン隊の皆さんが昼食を準備して待っていてくれた.頂きま~す!


下は,ガラシサから昼食のペプラまでの写真

ガラシサから昼食のペプラまでの写真
ガラシサから昼食のペプラまでの写真 ガラシサから昼食のペプラまでの写真 ガラシサから昼食のペプラまでの写真 ガラシサから昼食のペプラまでの写真 ガラシサから昼食のペプラまでの写真 ガラシサから昼食のペプラまでの写真 ガラシサから昼食のペプラまでの写真

馬と前後しながら進む

馬と前後しながら進む

昼食後またまた歩き始めた.14頭の馬のうちの一頭はキッチン用で,早めに行き,13頭は荷積みのため私たちより遅れて出る.でも馬は足が早いので,途中で私たちを追い抜き,先に到着する.そしてテント,特にキッチンテントとダイニングテントを準備しておいてくれる.


対岸のトレイルを行くお坊さん一行

対岸のトレイルを行くお坊さん一行

こちらより大変そうな工事中の対岸トレイルを赤い袈裟のお坊さん一行が進んでいる.どこのゴンパのお坊さんであろうか,やはり対岸側のゴンパのお坊さんか,或いはそこに所要があるのであろうか?


ツァラップ川に流れ込む支流を渡る

ツァラップ川に流れ込む支流を渡る

やがてツァラップ川に流れ込む支流に出合った.幸い橋が架けられており良かった.この橋が写真のように二つ並んで架けられているのが不思議だ.手前は石積みのアーチで,向こうは木の橋だ.手前の石は細かい石を泥で固めたようで,脆そうだ.木の橋もあまり頑丈そうには見えない.私たちは木の方を選択した.


数軒の村があった

数軒の村があった

支流を越えて行くと,トレイルの下の斜面に貼り付く戸数数軒の集落があった.久しぶりの緑が美しい.対岸にも畑が見えるが,渡る橋はないので,対岸に住む人の所有地であろう.

そしてこのトレイル脇にはマニ塚が築かれている.戸数に比べて随分大きく,マニ石も多く積まれている.


カルボック(Khalbok)に着く

カルボック(Khalbok)に着く

バラが咲き乱れ,緑豊かなカルボック(Khalbok)に着いた.水が豊富なようで,あちこちトレイルにも流れ込んでいる.畑は麦が主な作物なようだ.ただ住戸は多くないようで,2,3軒程度であろうか?


一軒の茶屋在り

一軒の茶屋在り

トレイルに面して一軒の茶屋がある.トレイルを挟んだ先に私たちの泊まるテントサイトがあるが,ここも同店の所有地であるようだ.奥さんとお子さんがお店番をしている.辺境の地であるが,コークが僅か50か60ルピー程度のリーズナブルプライス.周囲に子供は誰一人住んでいないので,トレッカーやポーター,馬方さんなど専ら通りかかる客がお子さんの遊び相手だ.

さてこの日は好天に恵まれ,夕刻には山も焼けきれいなイワシ雲も見えた.ただ風が強かった.テントは崖っ縁に張られており,夜間丸ごと吹き飛ばされやしないかと気掛かりだった.


下は,カルボック(Khalbok)到着までの写真

カルボック(Khalbok)到着までの写真
カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真
カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真 カルボック(Khalbok)到着までの写真

こうしてトレック後半パートはスタートした.明日はプクタル僧院(Phuktal Gompa)を見ることになっている.



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