プルネへtrek to Purne

2012/7/22の行程マップ

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2012/7/22のこの日はプクタル僧院を見せてもらい,朝の食事に参加させてもらった.その後ここを発ち,対岸の緑豊かな野原に行って,ピクニックランチ.そしてゆっくりプルネへまで歩いた.プルネではたっぷり時間があり,洗濯などしながらゆっくり過ごした.


プクタル僧院上のお堂からの眺め

プクタル僧院上のお堂からの眺め

2012/7/22朝私たちはプクタル僧院におじゃました.一番上にある洞穴近くのお堂からの眺めると,ツァラップ川の岸壁に貼り付く構造が見て取れる.さぞや難工事であったであろう.

ところで大きな洞窟そのものは,意外なことに半ば物置のような雰囲気で燃料などが積まれている.ただ聖水が流れ出ていたり,周囲には諸仏像が祀られたお堂が配されており,勤行の場であるようだ.

ツァラップ川対岸の豊かな緑は,地図で見るとチンリングスキット(Chinlingskit)集落のようであるが,この後行ってみることになっている.


ゴンパは学校でもある

ゴンパは学校でもある

写真はプクタル僧院の一室.掲げられた資料からすると初等教育であろう.日本でも寺子屋というのがあったそうだから似ていようか.ところで手前の表は,『世界中でインドだけ』として知られる2桁の九九暗算表だ.現物を覗いて驚いてしまった.答えは3桁だ....とても覚えられないよ.

チーフガイドSさんはバンガロールの大学とマナリの大学院で理系専攻だったようだが,外国語も達者で,かつてこのプクタルゴンパで2,3年英語を教えた経験があるそうだ.


プクタル僧院の厨房

プクタル僧院の厨房

ゴンパの厨房では賄いの男性が,お坊さんの朝食,多分ツァンパの準備をしていた.具体的にツァンパの元,麦焦がしとバター茶ではなかろうか.この後ほら貝の響きが聞こえると,食事がお堂前のオープンダイニングスペースに運ばれ,食事が始まる.


一堂に会して朝食

一堂に会して朝食

ほら貝を合図に,お坊さんも小坊主も,さらにその前段階の小坊主見習いの子,皆がお堂前の広場(広間ではない)に集まった.私たちも座らせて貰った.15世紀創建の由緒あるゲルク派の名刹だそうだが,並んだお坊さんの数は少ないように見える.

実は今月28日にパドゥムにダライラマ14世が来られて,法話があるということでかなりのお坊さんがそちらに出向いているようだ.法王は1935年生まれでかなりのお歳,パドゥムでお話を聞けるのもこれが最後かも知れない,と,それでなくても熱心なザンスカールの人々は皆そちらを向いているようだ.一般の人も,数%を留守番に残し,皆パドゥムの法王専用講堂に行くそうだ.住民は速足なので比較的遠い人も3日間くらいで到着するらしいが.

短い読経を終えると,お椀に麦焦がしを入れ,バター茶を注いで,指で捏ねてツァンパにし,できたものを指で摘んで口に入れる.適宜バターを追加している人もいるようだ.私たちも少し分けてもらった.いくらか塩辛い味だった.


おやつも分けてもらう

おやつも分けてもらう

ツァンパが終わるとおやつも配られた.小坊主だけでなくお坊さんにもちゃんと配られる.一部はその場で食べ,一部は後の楽しみとして残すようだ.

私たちは幾らかのドネーションを差し出し,お暇した.会計担当のお坊さんが,お金はこうしたおやつやゴンパの修繕に使わせてもらいます,と言われていた.こちらこそどうもありがとうございました.


下は,朝のプクタルゴンパの写真

朝のプクタルゴンパの写真
朝のプクタルゴンパの写真 朝のプクタルゴンパの写真 朝のプクタルゴンパの写真 朝のプクタルゴンパの写真 朝のプクタルゴンパの写真 朝のプクタルゴンパの写真 朝のプクタルゴンパの写真

対岸の畑に行ってみる

対岸の畑に行ってみる

プクタルゴンパ対岸の緑豊かな野原に行って,ピクニックランチとなった.真ん前にゴンパを望むが,洞穴の真上の松は(写真中央上方)何でも創建時からのもので,ゴンパのシンボルになっているようだ.麦畑では村人が草取りに励んでいた.僅か『ジュレ―』だけだが対話(?)できた.簡単だが実に便利でいい言葉だ.

下は,プクタルゴンパ対岸での眺め

プクタルゴンパ対岸での眺め
プクタルゴンパ対岸での眺め プクタルゴンパ対岸での眺め プクタルゴンパ対岸での眺め プクタルゴンパ対岸での眺め プクタルゴンパ対岸での眺め

プルネ(Purne:3,820m)に戻る

プルネに戻る

プクタルゴンパ対岸から,幅広のいいトレイル伝えにプルネ(Purne)に向かった.プクタルとプルネの間は高度差があまりない.その割にツァラップ川(Tsarap River)の流れは土色に濁っており,結構速い.


プルネ(Purne:3,820m)に到着

プルネ(Purne:3,820m)に到着

お昼過ぎプルネ(Purne:3,820m)のキャンプサイトに到着した.広く,馬の居場所も,近くに草場もある.天気も良く,水もたっぷりあるのでここでも洗濯だ.風もあって夕方には乾くであろう.

ただテントに入ると暑くてたまらない.傍らの茶屋でコークやお茶,人によってはビールで寛ぐ.スイスの若いトレッカーや地元ホースマン『ヤマダさん』やら色々な人も集まり,なかなか楽しかった.

夕食はモモなどが美味しかった.


下は,プルネまでの写真

プルネまでの写真
プルネまでの写真 プルネまでの写真 プルネまでの写真 プルネまでの写真

さて明日はタンザ(Tanza:3,900m)に向かう.



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