このD7:マナンへ編では,11月12日ギャルーを出て,ナワル,マンジー,ブラガを経て,マナン到着までの写真と記事を掲載した.
昨日は午後遅くなって雲が出てきて,今日はどうなるかな?と思っていたが,幸いいい天気になったようだ.朝6時ころからロッジの庭に出て眺めていたが,暫くするとガンガプルナ辺りから赤くなり始めた.概して光線の方向があまり良くないのでイマイチであるが,それなりに楽しめた.
7:30AM頃ギャルーを出て幾らか歩き振り返ってみると,マルシャンディの谷からアンナプルナⅡ,Ⅳ,Ⅲのてっ辺までよく見えた.遥か向こうにはラムジュンヒマールも見えている.いや~実に雄大な眺めだ.
青空の下,アンナプルナⅢ,ガンガプルナ,ティリチョピークまで白く連なり気持ちよく歩ける.最初頭のてっ辺だけが見えたガンガプルナは徐々に下の方まで姿を現してくる.そんな変化を味わえるのがトレッキングの楽しさであろう.
やがて眼下のマルシャンディ川対岸にフムデ(Humde)の飛行場が見えてきた.未舗装の滑走路で,ちょうど気象の安定する朝だったため,一機飛んできた.そして,客を降ろすと,すぐに帰りの客を乗せて戻っていった.
ここからトレッキングを始める人や,またマナン辺りで休養を楽しむ人も多いそうで結構需要があるそうだ.フライトは,現在ネパール航空のポカラ/フムデ間だけらしい.
やがて東にピサンピーク(Pisang Peak:6,092m)も見えてきた.間近にあるので鮮明に見える.ピサンピークもネパール政府のトレッキングピーク対象の山だそうだ.ガイドGさんの話に依れば,この辺からベースキャンプまではほんの2時間,一般ルートは中央の尾根で,比較的簡単に登れるという.とは言っても,もちろんピッケルワークが必要で素人には無理だが.
下は,ギャルーを出て暫く歩くまでの写真
やがて先方に,茶色い大地に同系統の色で溶け込んだ民家が点在するナワルの集落が見えてくる.ひときわ大きな白いゴンパが目立つ.ここもアッパーピサンやギャルーと同じように敬虔な仏教徒が多いようである.
ナワルの先の方に見えるのはチュル,正確にはチュルイーストであろう.真っ青な青空の下,順光で輝く白が眩しい.
9時半頃ナワルの一軒の茶屋に寄り,例によってミルクティーを味わった.ミルクティーはお茶の葉とミルクを煮込んだタイプと,ティーバッグにお湯を注ぎ,ミルクを加えたタイプがあるが,後者はあまりよく出ていない場合がある.ここでは前者のタイプで,味は良かった.
お茶の後再び歩き始めた.水を被ったトレイルはまだ凍ったままで解けていない.幸いこうした場所は多くないので,殆どのんびり歩けるので楽だ.
下は,ナワル近辺の写真
ナワルからは,マルシャンディ川に向けて一気に400m余り高度を下げる.下りた辺りは川原が広がったような雰囲気の広々した場所となる.木も多く生え,小川が流れ,ヤギが草を食んでいるところもある.
ピサンピークを望む南東を向くと,山の切れ間から久しぶりにマナスル山系が見える場所があった.部分なので判り難いが,左がピーク29,右がヒマルチュリか?
穏やかな道を行くとやがてマンジー(Mungji)の村に到着した.お昼少し前だったが,ここで昼食とした.
マンジーは,川向こうのメイントレイルが川を渡り,そこに私たちが歩いて来たナワルからのトレイルが合流する,そんな場所だ.なので,昨日のアッパーピサンから今日ここまでは見かける人も疎らであったが,ここからは多くなりそうだ.
下は,マンジーまでの写真あれこれ
マンジーからはマルシャンディに沿う広々とした快適な道を行く.先方にはチュルが見えている.やがてカンニをくぐるとブラガ(Braga)の集落が現れ,右手に大きなゴンパが姿を見せた.
通り抜けたブラガのカンニの方向を振り向くと,朝方眺めていた姿とは形を変えたアンナプルナⅡがあった.ほぼ北面になる訳で,急峻なためか雪があまり着かず,赤茶けた岩肌を見せている.
下は,マンジーからブラガまでの眺め
午後1時半頃マナン(Manang)に到着した.標高3,540mと,朝出てきたギャルーの3,670mより低いところにある.この街にはロッジがたくさんあり,人もぞろぞろ歩き,これまでの集落とは随分異なる.
到着し眺めの良さそうな一軒を訪ねた.意外なことに,既にいっぱいだと断られた.2軒目を訪ね,部屋を見せてもらい眺めていると.....隣のロッジがさらに良さそう,と目移りする.そこで隣のロッジ,ガンガプルナホテルだったか?,で訊いてみると,ちょうどいい部屋が空いていた.シャワーとトイレの付いた広い角部屋で,まあスイートといったところか.こんな山奥でこう云うロッジがあるのもマナン故であろう.
ロッジからは周囲の山がよく見えた.5:15PMくらいになるとマナスル系は特にきれいに輝いた.アンナプルナ,ガンガプルナ系は逆光で,ほんの一部赤くなっただけであるが,それなりにきれいだった.
下は,マナンまでの写真あれこれ