このD15:シッカへ編では11月20日ダナを出て,グイテ,タトパニ,ドルビンダーダ,ガラを経由し,シッカ到着までの写真と記事を掲載した.
朝起きて改めてロッジの庭を見渡すと,オレンジや漬物にするという烏瓜のような実,バナナ,様々な花....南国風情を感じさせるものが色々あった.やはり暖かいのだ.チャパティの朝食の後,いつものように7時半,ダナを出発した.イスラエルグループも同じ頃,同じ方向に向けて出発した.
少し行くと小型バスに,乗らないかと声を掛けられる.道はあまり良くないが,この辺りまで定期運行バスが来ているようだ.
ダナを出て1時間あまり行くとグイテ(Guithe)の村に着いた.ネパールの小学校は始業時間が10時と遅い.なので,子供たちはまだ学校に行く前で,元気に遊んでいる.また,終わりは午後4時頃とか.
なおオフィスも10:00AM~4:00PMくらいが多いらしいが.....だとすると,随分労働時間は短い.
グイテ辺りでは山の間から時々白い峰が見える.左はニルギリサウスのようであるが,右はアンナプルナサウスかな?確信がない.
下は,ダナ過ぎからグイテ辺りまでの写真
グイテからさらに下るとタトパニ(Tatopani)に到着した.標高1,190mなので大分下ったことになる.タトパニは“熱い水”の意で,ネパールでも知られた温泉の地であるそうだ.なので,ロッジやショップが多く並んでいる.これまでのお店と違って,写真のような若干垢抜けた感じのディスプレイウインドウなども見られる.
あまり大きくない露天風呂が,男湯用に一つあった.奥に女湯もあるそうだが,男湯には女性も入ってきたりする.脇に蛇口があるが,湯船の溢れ湯が出てくるようだった.そこで洗濯している人も多い.筆者も何枚か洗った.
脇には一応小屋が建っているが,更衣室とまではいかない.土間であるので,せっかくきれいにしたのに,着衣に着替える際,足を汚さざるを得ないのはちょっと残念.でも久々にお湯にどっぷり浸かれて良かった.
露天風呂から茶屋に戻り,庭のテーブルでヒマラヤスープにチキンモモ(ギョーザ)のランチを食べた.ヒマラヤスープとは初めて聞くが,キノコと,得体の知れない何か?が入っていた.塩辛くもあったがまあ美味しかった.
カリガンダキの上流にニルギリサウスが聳え,周りはバナナにオレンジ,花いっぱい.なかなかいい所だ.ネパールの人々もよく温泉に浸かるため訪れるようだ.
タトパニから後少し下ると,ポカラ方面にそのまま下る道と,カナジーが向かうゴラパニへ進む道とに分岐することになる.
下は,タトパニの写真
タトパニから少し下り,ゴラパニへ進む吊り橋を渡った.ここが最も低い場所で,以降登りになる.暫く登るとガーコーラ(Gharkhola)の集落を通過した.コーラ(khola)は川なので,近くを流れる小さな川の名が地名にも採用されたのであろう.
ガーコーラから暫く歩いていると,頭を花で飾った女性に出会った.「なかなかクールですね!」と声を掛け,同じ方向だったので暫く四方山話しをしながら一緒に歩いた.
二人ともマガール族(Magar)で友達同士であるが,右の女性は仏教徒,左の女性はクリスチャンだという.へえ~っと思って訊いてみたら,マガールの殆どはチベット仏教徒であるが,クリスチャンも少しいるのだという.
さらに驚いたのは,そのクリスチャン女性は二人の子持ちだと言ったことだ.花飾りを着けたりしているので,てっきり高校生くらいかと思っていたが.....でも別に担いでいる訳ではなさそうだ.後でガイドGさんに訊ねてみたら,この辺りでは15歳くらいで結婚する女性も多く,驚くに当たらない,ということだった.な~るほど.
やがてドルビンダーダ(Durbin Danda)の峠に到着した.最下点から200mほど登ったことになろうか,先の方には段々畑が広がって見えた.来た方向には雲が厚かったが,もし晴れていればダウラギリが見えるそうである.
ここにはたった一軒の茶屋があり,ミルクティーを出してもらう.茶屋には小さなお子さんが一人いたが,ちょっと寂しいかも知れない.
下は,ドルビンダーダまでの写真あれこれ
ドルビンダーダからは一旦少し下るが程なくまた登りにかかる.段々畑に農家が点在する風景の中に,桜があちらこちらに見える.この日は11月20日,ネパールでは春に咲く桜は殆どなく,概ねこの時期に咲く種類が大半を占めるそうだ.花の期間はやはり短く,ちょうど今が盛りのようであった.実際数日の後歩いた場所ではかなり散っていた.
そんな野の風景を眺めながら進むとやがてガラ(Ghara)の村に行き着いた.
下は,ガラまでの眺めいろいろ
4:20PMシッカ(Sikha)に到着した.宿は村の入り口に近いダウラギリビューゲストハウス(Dhaulagiri view guest house)となった.名の通りダウラギリの方向が展望できる部屋を備えているが,この日は生憎雲が厚く見えそうもないのは残念.
夜,窓の向こうに村人が集い,音楽に合わせダンスの練習をしていた.同じフレーズ部分を何度もなんども繰り返し練習している.聞けば,この村のための新曲ができて,それに合わせた振り付けを練習していたのだそうだ.
下は,シッカまでの風景あれこれ