巡礼12日目:ブルゴスへday 12:Burgos

この巡礼12日目:ブルゴス編では,2019年5月23日サンファンデオルテガ修道院のアルベルゲで朝を迎え,早朝に発ち,アヘス,アタプエルカ,ビリャルバル,カルデュエラリオピコ,オルバネハリオピコ,ビジャフリアを経て,ブルゴス新市街,そしてブルゴス旧市街に入り,アルベルゲを確保,次いでブルゴス大聖堂を見物したときの写真を載せました.

ブルゴス付近のGoogleマップmap around Burgos

濃い赤線がこの日歩いたトラック.歩行距離 27.46km,歩行時間6h2min.

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サン・ファン・デ・オルテガ修道院の朝morning at the Monasterio de San Juan de Ortega

サンファンデオルテガ修道院を後に

サン・ファン・デ・オルテガ修道院を後に

5月23日サンファンデオルテガ修道院のアルベルゲダイニングテーブルでチーズ,生ハム,クラッカーという簡単な食事をとり,出口を出て,西に向かった.

少し歩き,振り返ると庭の明かりの下で,歩き始め,こちらに向かう巡礼者の姿が見える.その中の一人ポーランド青年と少し言葉を交わす.青年は2011東京マラソンに出場した経験があるそうだ.ということで脚が速い.先に行ってもらった.ブエンカミーノ!


松林を抜ける

松林を抜ける

修道院の先は非舗装の巡礼路になり,周りは松林になる.

そしてここでまた振り返って見ると,東の地平線近くは赤く輝いていた.ただ雲が多い様子で,今日の天気はどうなっていくやら.

この少し先に巡礼路は2つに分かれ,そのルートが道標として表示されていた.片方は実線,片方は破線で表示され,前者がメインルートであろう.私は心配なさそうな実線表示ルートにした,もちろん.


アヘスAges

巡礼路は放牧地を通る

巡礼路は放牧地を通る

巡礼路には隙間の大きいすだれ状踏み板があった.家畜通過防止のためで,この先道の両側は放牧地になっているのだ.そして暫く歩くと牛が両側のところどころに歩いていた.このような早い時間,既にここにいるということは,自宅に戻ることなく,夜通しここで過ごしたのでしょうね.

そしてこの辺りで,もう5日前になるが,ナヘラで会ったブラジルのVtさんとお父さんに出会う.お父さんのソール剥がれ靴は新しいものに変えられていた.ナヘラを含めて,以来スポーツ店がなく,ようやく昨日(いや一昨日か)途中の町で見つかったようだ.これで安心して歩けますね.


アヘス(Ages)の村に入る

アヘスの村に入る

放牧エリアを過ぎるとアヘス(Ages)の村に入ってきた.牛の所有者が住んでいる村でしょう.

サンティアゴまで518kmの表示と共に大きな石のオブジェが目を引く.円筒状石は中心には穴があり,穴の上には鋼棒がインサートされている.またよく見ると端面には中心から少しオフセットした幾条もの溝が刻まれている.石臼の片一方の部材でしょうか.巨大でとても人力で回せるものでなく,またこの辺りだと水力や風力(現在は発電はあろうが)でもなく,やはり牛や馬が回し,特に小麦粉を挽いたものと思われる.


木造軸組構法の家

木造軸組構法の家

アヘスの村を歩いていて驚いたのは写真のような木造軸組構法の家を見たことだ.3軒くらいはあったと思う.ただ軸間の壁材はレンガを漆喰で固めてあり,かなり丈夫そうだ.

これまで見てきた家は大きな石やレンガを積み上げたり,丸石をコンクリート状にした構造だったので,やはり初めて見ると感動する.


アヘスを抜ける

アヘスを抜ける

アヘスは小さな村で直ぐに抜けてしまった.道は広いが農道なのであろう,車は殆ど通らないのでいい巡礼路だ.

畑の凹凸は結構あり,牧草地であろうか.


アタプエルカAtapueruca

牧草地に謎めいた石のオブジェ

牧草地に謎めいた石のオブジェ

そのうち牧草地に謎めいた石のオブジェが現れた.元々昔から在ったものか,最近運び込まれたものか.ここは既にアタプエルカ村のエリアで,自治体の観光政策の一つとして設置されたのかな....


アタプエルカの古代遺跡

アタプエルカの古代遺跡

アタプエルカの古代遺跡に関わる看板だ.アタプエルカ近くにはカルスト地形が広がり,多くの洞窟があり,そして骨の採掘坑と呼ばれるところで40~20万年前の更新世中期の人類(ネアンデルタール人の祖先と見られる)の骨32体が発見され,有名になったそうだ.

そして2,000年には,アタプエルカの考古遺跡(Archaeological Site of Atapuerca)としてユネスコ世界遺産(文化遺産)世界遺産ロゴに登録され,村は博物館も建設し,保護や観光に力をいれているという.

なお発掘は今も続いており,更に古い時代の化石も見つかっているという.


アタプエルカの村

アタプエルカの村

総人口187人という中規模の村の家々が並んでいる.並木のバオバブのように比較的幹の太い木は何というのでしょうか,5月下旬なのにまだ殆ど葉を出してない.

左手の低い連山がカルスト地形の山なのでしょうか.それとももっと遠くなのでしょうか.


羊はもうシェスタか

羊はもうシェスタか

村外れに羊牧場があり,良く肥えた羊がゴロゴロしていた.まだ早い時間だがもうシェスタか.


ビリャルバルVillalval

十字架の丘に上る

十字架の丘に上る

そのうち道はガレた上りとなり,やがてこの十字架の丘になった.ガレた路面はカルスト地形の一種であろうか....

それとマップでビリャルバル辺りに見えるので,ビリャルバルとしたが,正しくないかもしれない.


十字架の丘から下る

十字架の丘から下る

十字架の丘から下った.丘はそれなりの高さがあったようで,結構見晴らしが利く.先にブルゴス空港があるようで飛行機雲が幾条も見える.


カルデュエラ・リオピコCardenue la Riopico

カルデュエラ・リオピコの村になる

カルデュエ・リオピコの村になる

十字架の丘から下り平らなところに出て,そしてカルデュエラ・リオピコの村に差し掛かった.


カルデュエラ・リオピコ村入り口のバー

カルデュエラ・リオピコ村入り口のバー

カルデュエラ・リオピコ村入り口に来るとバーが開店していた.カミーノのバー立地条件として,入り口側(サンティアゴに向かう方向から見て)が優位だ.混んでいれば別だが,多くの巡礼者は先に見えたところに座るのだ.


ボカディージョの食事

ボカディージョの食事

ここのバーではボカディージョ(目玉焼きとベーコン),バナナにコーク.目玉焼きとベーコンは,普通トーストと一緒が多いが,それをボカディージョにしたものだ.ただこれは焼けてない黄身が垂れてくるのであまりお勧めできない.ただまあ質素ながら普通に美味しいと思いながら食べた筈だ.

そしてこの後はカルデュエラ・リオピコの村中を通り抜け,畑の道に向かったと思う.


オルバネハ・リオピコOrbaneja Riopico

オルバネハ・リオピコに入る

オルバネハ・リオピコに入る

オルバネハ・リオピコの村に入ってきた.先ほどのカルデュエラ・リオピコと同じようにリオピコ(Riopico)が付くので,きっとピコ川が近くを流れているのだと思う....のですが,見つけられず.この巡礼道からは離れているのだろうか.念の為このページ最初のGoogleマップを拡大すると,ちゃんとピコ川は載ってました.


オルバネハ・リオピコを過ぎ車道脇を歩く

オルバネハ・リオピコを過ぎ車道脇を歩く

オルバネハ・リオピコを過ぎると,巡礼道は車道脇を歩く区間に入った.ただまだこの辺りは麦畑地帯なので車の交通量は多くない.


ビジャフリアVillafria

ビジャフリアに入る

ビジャフリアに入る

ビジャフリアの街に入ってきた.右上にはスペイン国鉄のロゴrenfeを記した電気機関車がゆっくり走っていく.操車場か駅があるのであろう.

それと大々的にペイントされた落書きは車体の下半分を完全に覆ってる.落書きに対する気合いの入れ方はフランス同様並々ならぬものがある.


線路を跨ぐ

線路を跨ぐ

巡礼道は歩道橋で線路を跨ぎ,反対側に行った.橋の上から見ると貨車の停車ラインなど何本かの線路がある.どうやらビジャフリア駅のようだ.


ビジャフリア駅近くの住宅街

ビジャフリア駅近くの住宅街

駅近くの住宅街だが,比較的新しい建物が多く,それに戸数も少な目だ.線路の反対側(橋を渡る前側)に昔からの街があるのかも知れない.でもこちら側は荒れ地であろうが緑が多く,なかなかいいと思う.


ビジャフリア新市街

ビジャフリア新市街

この辺りはビジャフリア新市街ではなかろうか,と推定.あるいは別の街,はたまたブルゴス新市街の領域の可能性もあるな~

日本では先ず見ない赤いタンデムバスが走っているが,やはり道路や交差点にゆとりがあるのでしょうね.


ブルゴス新市街new city of Burgos

教会が見える

教会が見える

教会が見えてきた.あまり根拠がないが,教会があればある程度歴史があり,かと言って中世的建築も見えない.そろそろブルゴスだろうから,その新市街であろう....程度の理由で載せた.


普通の都会風景

普通の都会風景

この辺りに来ると完全にブルゴスのエリアではなかろうか.だが他国を含めて普通の近代都市で,あまり目を引くものがない.


ブルゴス新市街きれいな並木道

きれいな並木道

この辺りはきれいな並木道だ.ところどころに黄色い矢印の道標があるので,それを見ながら進む.

暫く前から,ほぼ真っすぐな大きな通りに沿う歩道が巡礼道なので,あまり心配ないようだが.


城壁跡らしきが現る

城壁跡らしきが現る

高い石垣だ.城壁跡らしく見える.この辺からそろそろブルゴス旧市街に入って行くかな.


ブルゴス旧市街old city of Burgos

ブルゴス旧市街の堀あり

ブルゴス旧市街の堀あり

お城とか(旧)市街は一般に城壁や堀で囲まれている場合が多い.ここもこの辺りが市街の境界であったのであろう.


お堀通りと公園

お堀通りと公園

お堀の近くは各種お店やバー,レストランが並ぶ通り,それに樹木がたくさん植えられ,よく整備された公園などになっている.樹木の剪定は日本の庭師さんと同じように実にきれいに行われている.

近くのバーでつまみとビールを買ってベンチで食べたが,美味しかった.なお食べた後のゴミは,くずかごがこうした公園はもちろんあちこちに置かれているので容易に捨てられる.そのうちにくずかごはやはり撤去されることになるのだろうか.


ブルゴス旧市街を進む

ブルゴス旧市街を進む

旧市街に入る.道幅は比較的広く,石畳だ.ただし車と一緒の通りだ.雨水は通りの中央に集められ,その下に埋設されているであろう下水道に落ちるようだ.

建物はなかなか特徴がある.石造りで,2階以上部分は道路にはみ出している.あるいは一階部分が少し引っ込んでいるとも言える.これで道幅が広く,駐車スペースの一部を確保し,雨の日の歩行者は幾らか雨を凌ぐことができる.この構造は,通り全体の中で,多くの建物で採用しているところに意義があると思う.


ブルゴス旧市街本丸の門

ブルゴス旧市街本丸の門

この門をくぐった先にブルゴス大聖堂がある.つまりここは旧市街本丸の門(の一つ)ということになろう.サンタマリア門(Arco de Santa Maria)と呼ばれ15世紀に建てられたそうだ.

門は物理的にも厚みのある重厚な建物だ.角の見張り台や縦長の銃眼のようなデザインなど,これだけでお城のようでもある.また前面の彫像は剣を携えたカルロス1世(=神聖ローマ皇帝カール5世)やレコンキスタの英雄的騎士の像だそうで,これまた砦的趣だ.


巡礼者や観光客

巡礼者や観光客

上記門はいろいろな人が通過する.巡礼者や観光客など様々だ.そしてくぐるとあっと驚くほど大きな大聖堂が目の前に現れる.写真は下に掲げた.

門の先の広場にはお土産店やレストランが多く揃っているのだが,レストランはシェスタ時間に入っており,夜遅くならないと料理を提供してくれないのが残念だ.ビールとか一部小皿料理等は出してくれるが.でも伝統文化だから敬意を表すべきか,やはり.


アルベルゲに至る

アルベルゲに至る

一度大聖堂前を通り,横の階段を上り,この坂道に出た.そして写真左端の目立たないアルベルゲ(Albergue de peregrinos municipal Casa del Cubo)入り口(オープンカフェの反対側)に到着した.そしてチェックイン.靴置き場,シャワー,ランドリー.....などの説明を受け,シーツセットをもらい3階(日本の4階)のベッドを割り当ててもらう.


アルベルゲの入り口ロビー

アルベルゲの入り口ロビー

先ず入り口ロビーで,靴を脱ぎ,靴箱に収め,サンダルに履き替える.これはどこのアルベルゲでも共通のマナーだ.このロビーは広く,写真のようにサンティアゴ像が置かれ,また自転車巡礼者用自転車置場が確保されている.

また後の時間帯だが,この辺りで奈良のNhさん,埼玉のStkさん,千葉のCtkさんに出会う.皆さん順調そうで何よりだ.

さらに別のタイミングで台湾のSnさんとも出会い,やあやあと挨拶を交わす.


アルベルゲのベッドルーム

アルベルゲのベッドルーム

ここのアルベルゲは外観は一見古そうだが,中はかなり新しい.先ずエレベータがあったので,4階の部屋にはこれに乗り,楽する.ベッドに柵がないので,上はちょっと怖い感じ(私は下だが).

ベッド一つひとつに電源とライトが設けてあり,充電場所を探し回らなく済むのはいい.新しいアルベルゲはおおよそこうした小さなことではあるが結構大事な点が改善されている.

シャワーやお手洗いの数や,スペースも十分あり,いいと思った.


ブルゴス旧市街バーレストランへ

バーレストランへ

これは時間的に上の続きではなく,大分隔てた夕方の写真だ.

夕方アルベルゲの坂からさらに下ったところに飲食店が集まった場所があったので訪れる.多くは大きなお皿の料理は7時か8時以降でないとできないという.そんな中でこのバーのマスターに訊くと,作りますよ,ということでここに入った.客は私の他は二人程度で空いていた.


先ずワインとおつまみを

先ずワインとおつまみを

ここでは先ずワインを注いでもらう.そしてスペインのバー(バル)はガラスケースあるいはカウンター前の横板(?)に直ぐに食べることができるおつまみを並べてある.そして私は話せないのであれとかこれとか指差して出してもらう.


カウンターにないものは作ってもらう

カウンターにないものは作ってもらう

大きな皿の料理はメニューを見てオーダーする.メニューは英語が併記されている場合が結構あるので助かる.

ここではビーフをオーダーした.フライドポテト,とパプリカに加え,目玉焼き(左端)が添えられている.なぜかスペインのこの地方は玉子は重視される食材のようだ.朝食でもないのにメインが玉子料理のケースもある.

とにかくこのお店では早い時間に作ってもらえて嬉しかった.


ブルゴス大聖堂Catedral de Santa Maria de Burgos

ブルゴス大聖堂第一のアングル

ブルゴス大聖堂第一のアングル

ブルゴス大聖堂,正式にはサンタマリアデブルゴス大聖堂(Catedral de Santa Maria de Burgos)は幾つもの建物が集合しているような,見るアングルで異なった様相を呈する.

これは一つのアングルで,ゴシック様式の尖塔が随分とたくさん見える.

ブルゴス大聖堂は,それ以前に存在したロマネスク様式大聖堂跡地に,1221年から着工され,祭壇や尖塔など全てを含めると1567年に完成したということだ.


ブルゴス大聖堂第二のアングル

ブルゴス大聖堂第二のアングル

別のアングルから眺めると,このように割と一般的なデザインに見える.

本大聖堂は,セビリア大聖堂,トレド大聖堂と並びスペインゴシック様式の三大カテドラルの一つとされているそうだ.なるほど.

また本大聖堂は1984年,ブルゴス大聖堂(Burgos Cathedral)としてユネスコ世界遺産(文化遺産)世界遺産ロゴに登録されているそうだ.


ブルゴス大聖堂使徒の門

ブルゴス大聖堂使徒の門

大きな建物で,入り口は複数あるが,これは使徒の門と呼ばれるそうだ.アーチ型ドアの両側に6体づつの彫像がイエスの12使徒であろう.その上の段にも小型の彫像があるが,12使徒以外のお弟子さんなのであろうか.


ブルゴス大聖堂拝観入り口

ブルゴス大聖堂拝観入り口

さて中に入ってみよう,所定の玄関から入る.そして久しぶりにばったりKtさんに出会う.あの列に並び,クレデンシャルを提示し巡礼者割引拝観料を支払い,音声ガイドを受け取るのよ,と教えてもらう.

別の機会に聞いたのだが,Ktさんはバックパッカーのプロで,既に旅に出て6,7年,この間殆ど日本に戻らず,現在確か87カ国目だったか.65リットルザックでスタスタ,すごいです(私は26リットル).危ない目にも遭い,ベネゼエラでは強盗に身ぐるみ剥がされ,撮り溜めた写真も全て失ったそうな(Ktさんは写真が好きなようで,カミーノではFUJIFILM X-T20を使ってた).


ブルゴス大聖堂祭壇(一部の例)

ブルゴス大聖堂は祭壇だけでも数十あり,他に絵画や彫像,レリーフ,石棺....など多数,いや無数あり.音声ガイドで番号を合わせて一応聞こうかと思うが理解がままならず,直ぐに投げる.

以下は見た中の一部であるが,それらの内容や意義は理解しないまま,きれいだな~とした一つの例.

↓ブルゴス大聖堂祭壇1↓ブルゴス大聖堂祭壇2
ブルゴス大聖堂祭壇1ブルゴス大聖堂祭壇2
ブルゴス大聖堂祭壇3ブルゴス大聖堂祭壇4
↑ブルゴス大聖堂祭壇3↑ブルゴス大聖堂祭壇4

回廊を巡り見物完了

回廊を巡り見物完了

いっぱい見て(単に見ただけ)腹いっぱいになったことだし,この回廊を出口に向かって歩く.

ただの出口回廊と言っても,様々な石の彫刻とか,ステンドグラスとか,理解できれば結構なものが並んでいるようだ.