巡礼後after the pilgrimage
この巡礼後編では,2019年6月13日巡礼者ミサに参加し,サンマルティン修道院内部を見物し,巡礼完了夕食会に出て,翌6月14日工事中サンティアゴカテドラル内部を見物したときの写真を載せました.
巡礼者ミサPilgrims Mass
サンフランシスコ修道院教会
6月13日サンティアゴのセミナリオアルベルゲで朝が開けた.本来ならサンティアゴカテドラルで催される巡礼者ミサが,カテドラルが工事中のためサンフランシスコ修道院教会(Convento de San Francisco)で行われるという.ただし正午開始ということでゆっくり出掛けることにする.
サンフランシスコ教会は道路から少し下がった位置にある大きな建物だ.Conventoは修道院の意味だそうなので,修道士さんの居住空間や修道の場も備えているのでしょう.歴史を遡ると,アッシジの聖フランチェスコの巡礼で1214年ここを訪れたのが始まりで,その後基本的な修道院が建設されたが18世紀に一部を残し崩壊し,17〜18世紀バロックと新古典主義様式で再建されたようだ.
ミサ開始前の礼拝堂内部
私は余裕は十分とばかり,ミサ開始20分前には到着した.しかし礼拝堂は既に参拝者でいっぱいで,ベンチは埋まっていた.そうか,ちゃんとした人たちは相当早くに来て,心の準備を整えるのですね.
私を含めて余った人たちは左右の通路に立ち,ミサ開始を待つ.
ミサは進む
ミサは開始された.途中ハレルヤの言葉が入るときだけ聞こえる,また巡礼者の国名が言われているようだが,他は全く理解できない.すみません.
それにしてもたった一日だけでこれだけの巡礼者が辿り着くとは.....改めて驚く.さらに別の時間,別の教会で英語ミサが執り行われ,中にはミサそのものに不参加の人もいよう(実際過去に完歩し,参加しているので今回はパスという人に会った)から,実数はさらに多いわけで,すごいです.
途中私の後ろでバタッと倒れた人が出て,教会の係員が心臓マッサージを施し,暫くして救急車の隊員が駆け付け運んでいった.無事であればいいが.
ということで,何も理解しないまま一応おしまいになったが,祝福を受けましたことに感謝いたします.
サンマルティン修道院Monteiro de san martin pinario
サンマルティン修道院外観
下記載の巡礼完了夕食会の案内があり,当地に行き,愛知のSkさんご夫妻にお会いした.でも他の人は指定時間になっても現れず,ちょっとコーヒーでも飲んで待ちますかと,とカフェに.Skさんが主催者と電話連絡できると,午後7時半開始に延期されたということだ.
そして話は変わるが,カテドラルは修復工事中で,私は入れないと思い込んでいたが,「いや,一部入って見ることができますよ」とのことで,夕食会の始まる前まで見てこようと慌てて外に出て,工事中の足場などある辺りから入る.
入った後,何か変だな~と思いながらも,それほど時間はないので見て回った.そしてあとであそこはサンマルティン修道院で,カテドラル入り口は別のところですよ,と聞く.
サンマルティン修道院内部
一応変だな~と思いながらもいろいろ見せてもらったサンマルティン修道院の金ピカ礼拝堂を見せてもらった.これは抜粋で,他にも金ピカだらけだ.
溢れる金ピカ群を眺めていると,カトリックとは一体何か.....と.
巡礼完了夕食会Pilgrims Party
カサマノロで巡礼完了夕食会
Mjさん(あるいは別の発起人)の呼びかけで,キンターナ広場(Plaza da Quintana)前のカサマノロ(Casa Manolo)レストランで,6月13日夕当日または前日到着した日本人巡礼者夕食会が催された.
集まった人は14人いるそうだからすごいですね.最近お会いしたSkさんご夫妻,Srさんはもちろん,香川のSdさん,Ktさん,Kdさんなど,さらに初めてお目にかかる方が大勢居られてびっくりした.
ひとかたまりのテーブルが確保できなかったので,2つに分かれた.私達の方は主に最高齢の私を含めて比較的年配者が多かった.
ただKtさんに聞いたところ,81歳と最高齢だったNhさんは,途中熱中症のような症状が出て,リタイアされたということで残念だった.
食べた料理
レストランはたくさんの国の巡礼者で,皆巡礼者メヌーを食べている.私達も同じように巡礼者メヌーを頂く.まあ値段からすれば普通に美味しかった.
一通り食べるとギターを弾く人が現れた(右側の写真).酔っていたのかどんな曲だったかな....
午後10時20分だがまだ明かりが残っている
午後10時20分会はお開きになった.私は普段とっくに寝ている時間だ.表に出ると,それでもなおまだ明かりが残っていることに改めて驚く.スペイン人が宵っ張りになった原因か,あるいは宵っ張りに合わせて標準時を決めたか......やはり変だ.
そして夜道をセミナリオアルベルゲに向かった.
工事中カテドラルthe Cathedral under construction
工事中のカテドラル
6月14日になった今日も休足日なので散歩する程度だ.
Skさんに,カテドラルの中に入れますよ,と伺っているので行ってみることにした.そして今度は入れたが,やはり一部だけだったようだ.
写真は不可だったが,ヤコブ像の抱擁や地下礼拝室参拝は可能だった.
改めてサンティアゴデコンポステーラ大聖堂の歴史を紐解くと,9世紀頃、エルサレムで殉教した聖ヤコブの遺骸が埋葬されたという伝説が誕生し,1075年大司教ディエゴペラエスの指示で建築を開始.そして1168年に聖堂正面「栄光の門」,バロック様式の主祭壇,主身廊の聖歌隊席を含め完成.その後ルネサンスからバロックが流行した時期に回廊の増設などが行われ,さらに新古典主義の時代に入ると新たな門などが増築されたそうだ.
他others
アルベルゲで京都の男性に初めて会う
6月13日朝シャワー,洗濯後にアルベルゲ3階廊下で丸メガネ,口ひげの方にお会いする.京都の方で,お名前は....すみません失念.男性は北のカミーノ,プリミティブのカミーノを歩き,昨日着いたそうだ.昨年フランス人の道を歩いたので今年は2度目ということだ.
ポルトガルのLiさんに会う
6月13日夕方ポルトガルのLiさんに再会.幾度か会ったが,一緒に道間違いをした思い出が強烈だ.この日午前の早い時間に到着したそうだ.コングラチュレーションズ!そして明日はスペイン西端にむかうそうだ.グッドラック!
名古屋のAmさんに初めて会う
6月14日ダイニングルームで,名古屋のAmさん80歳というすごい人に会う.今回は5回目のカミーノで北の道を歩いて,その後13kg(すごいですね,私の倍です)のうちの重いものをこのアルベルゲに残し,フィステーラを往復してきたという.これまでフランス人の道,銀の道,ポルトガル人の道,...そしても一つを経験し,フルマラソンもやっているそうだ.ご自身のフェースブック写真なども見せてもらい,とにかくびっくりしました.
コリアンナースのSoさんに再会
6月15日朝のことになるがコリアンナースのSoさんに久しぶりで再会した.奥さん共々無事巡礼達成できて良かったですね.このあと直ぐフィステーラに向かうそうで,どうぞお達者で!