このページでは多摩川畔での野焼き陶器の催しに加わったときの写真を載せた.市主催建設工事があり,その残土で陶器を作り,多摩川畔で焼成しようという案内があった.私は家族参加で申し込み,区庁舎で陶器作りのレクチャー,土こね,陶器作り,保存乾燥を数回に分けて実施し,それが多摩川まで運ばれ,組み込まれた野焼き台に載せたのが下最初の写真.
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幸い11月のこの日は晴れて野焼き日和だった.野焼き台は区当局担当職員の方が予め組み立てて下さっていた.そして下には燃料の廃木材も並べられた.私達参加者各自はほんのちょっとした旅でそこに辿り着くだけでいい.楽ちんだ.
そこに参加者の自作陶器がトラックで運び込まれ,野焼き台に並べられた.かなり密に並べられ火回りは大丈夫かなと思われるほど盛況だ.
陶器が並べられ,燃料の木材が着火された.予め石油か何か掛けてあったのかあっという間に全焼状態になる.迫力だ.
燃料はほぼ燃え尽きてきた.でもまだ若干火勢は落ちたであろうがまだまだかな.
そして焼けた大量の陶器が台上に現れた.今回の野焼きは縄文時代の焼成に倣ったところ大と思うが,一度で焼き上げる量は圧倒的に多いであろう.
今度こそ燃料が尽きてきた.後は焼成された陶器を徐冷し,常温になるのを待つ.
残念なことに一部割れた陶器もあった.加熱に偏りがあったとか,加熱や冷却が急過ぎたとかが要因であろうか.縄文時代も一部割れが発生し,アスファルトや’漆で接着したり,割れ目の両側に小穴を明け,紐で縛って修理したそうだ.
出来上がった野焼き土器は作者によってタイトルと作者名が付され区庁舎の一画に少しの日数並べられた.
こうして眺めると,陶芸クラブとかと違って多くは素人的,勝手気ままな作風だ.やはりこうした企画は楽しくていい.こじつけになりそうだが人間国宝第一号陶芸家濱田庄司氏の生誕地でもありいい企画だった.担当者さまありがとうございました.
(2023/12/02記す)