このページは戸隠1979の写真を載せました.
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1979年夏は,Ydさん定宿である戸隠のペンションにお邪魔し,ここをベースにTzさんと一緒にハイキングに出かけることにした.
ハイキングの前に顔合わせを兼ねて森林植物園を訪ねることにした.
同公園は1964年長野県で開催した第15回国土緑化大会を記念し,森林のレクリエーション利用を図ることなどを目的として開設されたそうだ.そして園内ではミズバショウの群生などが見られたようだ.
さてTzさんと戸隠山ハイクに出発した.そして最初に戸隠神社随神門を通過する.茅葺きのマッシブな屋根の下には控え目なしめ縄のかかるさっぱりしたデザインだ.
戸隠神社には奥社,中社など五社があるそうで,古くからの山岳信仰の対象となってきたそうだ.
ところで随神とは辞書で見ると「かんながら」と読み, 神であるままに,神として,神代のままに,神のおぼしめしのままに,といった意味合いとのことだ.「神のおぼしめしのままに」だとイスラムのインシャアッラーと全く同じになることが興味深い.
随神門を通過すると参道横には立派なスギ並木が続くようになる.奥社まで400mもあり,スギは樹齢400年を超えるものも多いそうだ.見事です.
さて戸隠山に至る尾根筋トレイル「蟻の塔渡り」入り口に至るポイントにやって来た.最初鎖場などがあり,次いで蟻の塔渡りは幅20~50cmの切り立たった細い崖道に至る.距離は20mくらいのようだ.ベテランは立ったまま颯爽と歩いて渡るそうだが,多くの人は両手で前方を支えてノロノロ進むと聞いてきた.もちろん私はそうしますとも.それでも怖いのだが.
因みに当時ここで転落する人は3年で2人くらいいたそうで,いずれも颯爽と歩いて渡った人たちだったそうだ.多分最近は少ないであろうが,今年2023年10月8日には転落死亡事故があったようだ.
怖かったが渡ってきた.その後は難しくない岩場で,順調に下った.そしてTzさんとホッとした顔で記念写真を撮る.
蟻の塔渡りは大変だ.この先再び歩くことは無いであろう,いや決してない.でも渡ったのは大きく記憶に残るであろう.
蟻の塔渡り以降は適当なエスケープ路で下山したのだったと思う,多分.そして写真のような池があった.風景としてはいいのだが,やはり根本が水で浸され枯れていくのであろうか.
戸隠は長野市であるが,善光寺も同じ長野市で,距離的にも近い.そこで訪ねてみることにした.
そして牛車ででは無いものの善光寺に着いた.なかなか大きなお寺さんだ.そしてお詣りする.
善光寺は創建545年と伝えられ,わが国最古にして最大級の木造建築物とされているそうだ(なお現存本堂は江戸時代中期1707年建立).無宗派の単立仏教寺院で本尊は日本最古と伝わる一光三尊阿弥陀如来(善光寺如来で絶対秘仏)ということだ.単立仏教寺院は京の平等院などもそうだと思うが珍しいであろう.
ということでYdさん,Tzさんはじめ色々な方のお陰で戸隠の旅が楽しめた,多謝.
(2023/12/02記す)