1999~2000年仕事でワシントンDCに短期滞在していた.そして休日,地下鉄でワシントンDCの街を歩いてみた.
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先ず滞在していたエリアから地下鉄でDC中心のナショナルモールに行く.ここには西のリンカーン記念館から東の国会議事堂まで見どころがいっぱいある(実際観たのはほんの少しだが)
一つは写真中央のオベリスクで,ワシントン記念塔と呼ばれる巨大な白色のオベリスクで,高さ169m,アメリカ独立を成し遂げた初代大統領ジョージワシントンの功績をたたえ建てられたそうだ.
ただ私が滞在したときは工事中で入ることはできなかった.イスタンブールなどにあるオベリスクは一つの石製だが,ここでは多くの石をつなぎ合わせて巨大にしている.
鉄格子の先に名のように白いホワイトハウスが見える.並べば中を見物できるのでしばらく並んだがさっぱり進まない,そして投げてしまった.米国人は意外(?)と辛抱強く列を離れず進行を待っている.ちょっと驚いた.
ホワイトハウス見学ツアー中にメモ書きを残すイーストウッド出演映画があったが....よく思い出せないな~
上述のようにモール西端に位置し,リンカーン記念堂に収められた大理石製で高さが5.8mもあるそうだ.この記念堂は歴史的演説や集会の舞台としても有名で,1963年マーティンルーサーキングジュニア牧師が「I Have A Dream」というあの有名な演説の場所として知られているそうだ.以来キング牧師は各地の通りに名を残すことになる.
連邦議会のドームがそびえるキャピトルヒル(Capitol Hill) が見える.後述の最高裁判所や議会図書館もここにあるようだ.
この訪問頃は普通に平和だったが,近年の大統領選挙では民主主義国家らしからぬ乱入事件が起こったり大変だ.
DC内を見物するためのバスが巡回してくれている.特にかなり離れたアーリントン国立墓地訪問には助かる.
そしてバスでポトマック川を越え,私が滞在するバージニア州に入った.ここは1864年に南北戦争のために開設され,以来第一次世界大戦,第二次世界大戦,朝鮮戦争,ベトナム戦争,イラク戦争などで亡くなった兵士やテロ犠牲者など約30万人の人々が埋葬されているそうだ.
晩秋のいま,白い石碑が赤い木立を背に映えている.せめてもの慰めであろう.
アーリントン墓地の一画に1963年暗殺された第35代大統領JFK,及び夫人ジャクリーンの墓がある.そこにはケネディの理想を象徴するという永遠の火(写真左上)が灯されていた.
完全に古代ギリシャ風,随分立派な石造り建築だ.これでモールには連邦の立法,行政,司法の頂点が集まっているということになる.
ここだけは幾度か訪れた.皆本物で他国から持ってきたものは少なく,大英博物館などと比べて感心する.ただ第二次大戦の日本の戦闘機(三菱ゼロ)などは接収し展示されていた.
ここは何と言っても上記戦闘機からリンドバーグの大西洋横断機,アポロ計画関連機材,宇宙ステーション,地球に帰還したジェミニ....等々観ることができ感動する.例えばジェミニの小さな円錐外観はほんとに空飛ぶ棺桶のようで,こんなのでよく帰還できたものだと驚き,感激するばかりだった.
なお近年モールの航空宇宙博物館は狭くなり,一部移転したと聞いた.
こうして見物を楽しんだ後は東京メトロ駅とかと比べて薄暗い駅で乗り,帰宅するのであった.満足した.
(2023/12/02記す)