GPS

「みちびき」打ち上げ成功

今朝一斉に日本版GPS「みちびき」打ち上げ成功のニュースが報じられている,読売新聞から引用すると,

日本版GPS衛星,「みちびき」打ち上げ成功
宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は11日午後8時17分,日本版のGPS(全地球測位システム)となる準天頂衛星1号機「みちびき」を,H2Aロケット18号機で種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から打ち上げた.
みちびきは約28分後,予定軌道に投入され,打ち上げは成功した. カーナビゲーションや携帯電話などで広く利用される衛星測位は,米国がもともと軍事用に開発したGPSに依存している.GPSは約30機の衛星で地球全体をカバーしているが,都市部や山間部では,信号が十分に届かない時がある.
準天頂衛星は,GPSと互換性のある測位信号を発信しながら,日本のほぼ真上を飛び,測位に支障のある地域の解消を目指す.宇宙機構の試算では,都心部の測位可能時間は将来,現在の約90%からほぼ100%に向上する.測位誤差も現在の10メートルから1メートル以下まで改善するという. (2010年9月11日20時56分 読売新聞)

とあり,先ずはH2A打ち上げ成功と将来の測位誤差改善を喜びたい.また,これに関連し,普段重宝しているGPSについてメモしてみることにした.

ハンディGPS

GPS (Global Positioning System/全地球測位システム)は上記事のようにカーナビやケータイで大々的に使われているが,山歩きでもなかなか便利なツールだ.機種を選ぶときは特に

こうした条件に当てはまるハンディGPSは意外と少ない.Garmin社(米),エンペックス気象計,Magellan社(米) , GlobalSat(台湾)...などあるようだが,Garmin社(米)を除き出回っているものはぐっと少ないようである.で,Garmin社製の中でアウトドア用から選ぶことにした.

ガーミンeTrex Vista Cx

最初目星と付けたのはガーミンeTrex Vista Cx(←写真)と云う機種だった.これは多分上記条件に当てはまり,重量は150g(電池込み)と軽くコンパクトに思えた.

日本ではGarmin製品正規ディーラー株式会社いいよねっとが日本語にローカライズして一手に販売(卸し)している.ローカライズされた製品は日本語地図が使えるので大変いいのだが,非常に高い.いや,少なくとも当時はかなり高かった.日本語表記の地図が使えない欠点があるものの,確か運賃や保険料,通関手数料を含めても米国の2倍以上の値段差があったと思う.

そこでハンディGPSとラフな世界地図は米から個人輸入することにし,ローマ字表記であるが詳細な日本地図はUUD製作所さんのGARMIN GPS用日本地図を買うことにした.米にも価格比較のサイトはたくさんあるので,安い販売店を探すのは容易だ.ただし,配達先に日本が含まれ,クレジットカードが使える(他の支払い方法は素人には難しいように思う)とか,配達料や保険料を含めて比較した.当時例えばGPSCity.comなどは手頃な価格で,手続きも簡単,2,3回利用したと思う,

さて待望のガーミンeTrex Vista Cxと日本地図が配達されたので,micro SDカードを買ってきて差込み,PCから世界地図と日本地図をダウンロードした.そしてベランダでスイッチを入れると衛星の補足表示画面など現れ,興味深く眺める.やがて特別必要なシチュエーションでもあるまいに地図上に示される現在地を知ってにやにやし,一人悦に入る.まあ他愛ないことだ.

GPSの基本機能,つまり緯度と経度を知る機能は,間違えて藪に立ち入った時に役立った.この際のトラックバック機能は実に秀逸だと思う.ブログのトラックバック機能より直感的でもある.しかし普段難しい場所には近づかないので,まあ“いざというとき”用と思う.ただこれをリュックに入れて歩くと,その日どれくらいの時間,どれくらいの距離を歩いたか.....とかが分かり,それなりに便利だ.

ガーミン60csx

eTrex Vista Cxを暫く使ううちに,「林で衛星をロストする」「谷でもロストする」と云った不満が出てきた.で,もっと感度のいいものをと探していると,ガーミン60csx(写真→)という機種が現れた.220g(電池込み)と若干重いが,その分画面も広く操作性も良さそうであった.何でもGPSセンサーに,高感度で定評有るSiRF StarIIIとかいうチップが使われているらしい....で,すっかりその気のなり,また個人輸入することにした.

手元に届き,実際使用してみると普通の林の中や沢部のトレイルでも衛星をロストすることは殆どなく,かなり感激した.ヘリカルアンテナであろうか,頭の出っ張りが邪魔だし,全体に少し大きい(画面が大きいのはいい)とも感じた.またVista Cxより電池の持ちが少し劣るのは欠点だ.

60csxは感度がいいのと,総じて操作性も良く,お気に入りでなかなか重宝していたのだが,チベット旅行で4WDで野原を駆けているときに落とし,紛失してしまった.あ~残念!

なお最初に戻るが,もし多少お金を費やしていいのであれば英語版より日本語版が圧倒的にいいのは言うまでもない.地図でJIMBASANより陣馬山と表示されるのが比較にならないほど視認性がいいと思う.PCやスマートフォン...といった製品における言語別価格差が少なくなった現在,ハンディGPSでの価格差も解消されることを期待したい.

ガーミンeTrex Vista HCx

60csxを落としてしまったので新しいのを買うことにした.その頃になると最初に買ったeTrex Vista Cxの改良版であるeTrex Vista HCx(←写真)と云う機種が出てきた.Cxとほぼ同じ仕様で,感度だけが改善されているそうだ.その分電池持続時間は減りはしたそうだが.Cxの不満点は“衛星ロスト”一点にあったので,早速HCxを注文することにした.

実際使ってみると,60csxより若干感度が落ちるかな~?と云う程度で際立った差は無いように思えた.

HCxはCxとほぼ同じであるが,Cxにある頭部の印刷がなくのっぺりしている.なおこの内側にはアンテナが在るそうである.米Garmin社に製品登録しておくと,USBケーブルで繋がれたGPSはファームウエアのアップデートが簡単に行えて便利だし,当面問題なく使っていけそうだ.ただ細かいことでは幾つかあり,例えばスティックはリュックの内側に接触し,不意に操作されていることがままあるとか.....まあ,でもいいか.

GPSのログデータはGoogleマップやアースにも使えるし,山歩きの後もなかなか楽しめる.勘の鈍いカナジーには街歩きやサイクリングでも大いに役立ってくれるし,なかなか便利なものだ.

GPSロガー

ハンディGPSのように緯度と経度を検知し,しかもトラックログも記録できるガジェットがあり,一般にGPSロガーと呼ばれている.検知した緯度と経度を表示する機能を備えていれば,地図で現在地を照合できるので,最低限の機能を備えたハンディGPSであるとも言えよう.

こうした機種は,台湾,中国など非常にたくさんのメーカーから販売されており,一般にかなり安価である.例えば天下のソニー(株)殿もこのジャンルの商品を出している.トラックログが採れて,後でデジカメ写真のExifデータ中のタイムスタンプとマッチングすることで緯度と経度をExifに書き加える用途などでよく使われるようである.もちろんGoogleマップやアースにトラックを書き出し,写真を載せるソフトなども付属しているようだ.

HOLUX M241c

単3など汎用電池て,少なくと一日連続動作し,衛星ロストの少ない商品,などの条件でネットからいろいろ探してみた.するとHOLUX M241cという機種がなかなか評判がいいようだと知った.早速販売価格の安い店から通販で買ってみた.確か7,000円くらいとかなり安かったと思う.

物が到着すると,概観は右写真の如く富士フィルム製35mm判パトローネを一回り大きくしたような形態と色合いだった.また添付説明書は不鮮明ながら日本語だった.予めネットで,ファームウエアはアップデートしておくが吉,と教えられていたので先ずはそれを試みることにした.旧ファームでは衛星補足が完了するまではログスタート指示できない仕様だが,アップすることで補足前でもスタート指示できるようになるそうだ.コールドスタート(新しい場所での補足)では長ければ数分待ちになるであろうから,確かにかなり便利になるであろう.

で,ダウンロードサイトからのダウンロードは容易だったのだが,データ圧縮形式がカナジーにとって見慣れないもので,あっちこっち解凍プログラムを探し,ようやく見つかり,何とかファームのアップを行うことができたのだった.

選ぶ条件とした単3電池はアルカリ,ニッケル水素共にOKで,1本で済むのがいい.ただ電池室の開閉蓋はちゃちで,数十回の開閉で通電部が不安定になり,蓋を閉めても通電されない現象がまま起こるようになった.アルカリ電池はダイソーなど100円店の商品でも結構持ち,定評ある金パナと比べても値段ほどの差はないように思う.尤もそのパナもエボルタというさらに強力なものを出してきてはいるが.それにしても,たまにJRのキオスク辺りでこのエボルタを買おうと思って正札を見ると驚くほど高価で,完全にビビり,止~めた~と引いてしまう.

閑話休題,いずれにしてもこのHOLUX M241cは感度もかなりよく,単3電池1本で一日歩く間確実に持ち,ログデータ容量は数週間分と十分大きく,リュックにぶら下げておくに邪魔にならないサイズと重さだ.ログデータのPCへの吸い上げはUSB端子とケーブルを用いたシリアル通信プロトコルだが別に時間が掛かって困る程ではない.電池室の蓋は貧弱なので念入りに閉める必要がある.いつまで持つかちょっと心配だし,願わくは改良されたい.(2010/9/12)


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