旅の小物(6)コンパス時計

トレッキングではコンパス,高度計付き腕時計が手軽で重宝する.これまでのお気に入りなどについてメモしてみたい.

コンパス,高度計付き腕時計の代表的ブランドと特徴

最近販売されているコンパス,高度計付き腕時計は幾つかあり,ざ~っと見てみるとそれぞれ以下のような特徴(個人的見解だが)を備えているようだ.

これまで使用した機種の比較

上記ブランド中,私の場合電池,コンパス表示の見易さ,価格などが特に重要で,この観点から無難と思えたカシオプロトレックのみ使用してきた.そしてその機種と特徴(多くは好み)は以下の通りだ.

機種時刻
表示
ワールド
タイム
方位
表示
電源高度照明重量気圧温度防水電波
カシオ
PRG-50J
デジタル

KTMなし
LCD針
ソーラー
◎/×
77g
(80g)
10気圧×
カシオ
PRW-1300TJ
デジタル

KTMなし
LCD弧
ソーラー
◎/△(?)
97g
(83g)
10気圧
カシオ
PRG-500T-7DR
メカ針

KTMあり
メカ針
ソーラー
◎/△(?)
112 g
(100g)
10気圧×

(1)重量:下段()内は,ウレタンとチタンに変更したり,細腕に合わせてチタンベルトのコマを落とした結果.
(2)電源:ソーラーセル自体は◎だが,二次電池の寿命や交換の手間,費用が×~△(?)

カシオPRG-50J

PRG-50J

カシオ『PRG-50J』(写真は方位表示モード)


最初に使ったプロトレックで以下の印象

カシオPRW-1300TJ-7JF

PRW-1300TJ-7JF

カシオ『PRW-1300TJ-7JF』(写真は高度表示モード)


『PRW-1300TJ-7JF』は上のPRG-50Jが故障したため使った2番目のプロトレック

カシオPRG-500T-7DR

PRG-500T-7DR

カシオ『PRG-500T-7DR』(写真は高度表示モード)


PRW-1300TJ-7JFのコンパス視認性にどうしても納得行かず(いや,物欲と言うべきか)最近『PRG-500T-7DR』を使い始めた.この機種は電波受信機能を省いた海外専用モデルで,安い逆輸入品を買い求めた.以下思った.

まあ誤操作しない限り今のところ『PRG-500T-7DR』はかなりいい.長持ちして欲しいと思う.もう一つ,高度計の精度はぜひとも向上して欲しいものだ.

付録:カシオプロトレックのチタンベルトのコマ詰め

購入したままでは自分の腕が細過ぎてベルト長さが余り使えない.次のように詰めた.

カシオ『PRW-1300TJ-7JF』や『PRG-500T-7DR』のベルト詰め手順イラスト

カシオ『PRW-1300TJ-7JF』や『PRG-500T-7DR』のベルト詰め手順


ベルトをバラしてみるとコマ連結構造は上図のようになっていた.連結ピンがバネ性のあるスプリングスリーブに支えられている.ピンを抜くスリーブはフリーとなりコマ凸部内側の孔から抜け落ちる.小さいので紛失しないように要注意(でもコマを減らすときはスリーブとピンもその個数分余るのでその数分は紛失してもOK).腕に合うようにコマを減らして試着し,決まったらコマ内側凸部孔にスリーブを入れ,相手嵌合凹部を合わせ,横からピンを入れ,スリーブをくぐらせ,端面が出っ張らないよう全部入れ込む.これでバッチリ,スプリングスリーブの摩擦保持力は十分でまずピンが抜け出てくることは無いと思われる.くどく手順を書くと以下となる.

  1. 外すベルトコマの孔に千枚通しを刺し,ピンを出っ張らせる.
  2. 出っ張ったピンをペンチやプライヤーで引きぬく.同様にもう一方のピンも引き抜く.
  3. 抜け落ちたスプリングスリーブを矢印刻印側から嵌め込む.
  4. コマの凹凸部を合わせる.
  5. ピンを押し込み,完成.

なお『PRW-1300TJ-7JF』と『PRG-500T-7DR』とで,ベルトデザインは少し異なるが,コマ連結構造は同じだった.『PRW-1300TJ-7JF』のときはまだ構造を知らなかったため手こずったが,2回目の『PRG-500T-7DR』は容易だった.また最初の『PRG-50J』を汎用チタンベルトに換え,コマ詰めを行ったのだが,細かいスプリングスリーブなど無かったように思うが詳細は思い出せない.

(2012/1/6)


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