Canon EOS 10Dは2003年3月,キャノン社が売り出した一眼レフのデジカメだ.前評判が高く,私には滅多にないことだがわざわざ購入予約し,ビックカメラ渋谷店に受け取りに行った.うちに帰って,いそいそとしてレンズを着け,バッテリーとCFカードを入れて.....が思い起こされる.音もなく素早くAF動作が行われことがうれしかった.
このカメラの外観に印象を書き加えると次のようになる.
Canon EOS 10D+EF16-35mm F2.8L USMの外観
最初の旅行持参は,2003年5月に出掛けた中欧の旅2003だった.重いという欠点があるも,一眼レフなのでファインダーが見やすく,AF合焦が素早い.またDiMAGE 7と違ってバッテリーの持ちが良く,安定してたので安心して撮れた.
写真は,この旅行のウィーン(オーストリア)のケルントナー通りの夕刻に撮った一枚.ISO1600だがきれいに写っている.
EOS 10Dで撮った写真(データ圧縮済み画像)
オート撮影だがExifデータを見てみると
一応仕様的には
2003年3月発売当時,EFマウントのレンズは画角が35mm判フルサイズ対応で,狭いAPS-C専用が無かった.同じ焦点距離のレンズでは画角が狭まるので,より短焦点(広角)のレンズで所望の画角を得ると云うことになる.EOS 10Dの画角は,35mm判フルサイズの焦点距離の1.6倍の焦点距離レンズの画角と同じになるという.なので,先ずは標準域ズームレンズとして使うにはf=16-35mmの『EF16-35mm F2.8L USM』辺りが必要になる.そしてこの仕様は以下のようになっている.
主に歩きながらオートISO,AF,自動露出(P),シングルショットです.
注目項目 | 内容 | 判定 | |
---|---|---|---|
ファインダーあり | OVF | ○ | |
起動が速い | 2秒強と遅い | △ | |
手動ズーム | ズームリング | ○ | |
AFが速い | 速い | ○ | |
オートISO | 全自動では効くがPやAvで不可 | △ | |
画像がきれい | 良好 | ○ | |
小型軽量 | 少し重い | △ | |
保持性,操作性 | 良好 | ○ | |
バス旅行 | 広角撮影 | 可 | ○ |
高感度(室内や暗所撮影) | 良好 | ○ | |
ストロボ操作容易性 | 手動操作で良好 | ○ | |
車窓から速度優先撮影容易 | Tvモードがダイヤル選択で容易 | ○ | |
トレック | 電池長持ち具合 | 長持ちする | ○ |
互換電池あり | あり | ○ | |
防塵防滴,頑丈さ | 塵などで壊れたが並か? | △ | |
長時間露光(星空) | 可 | ○ | |
マクロ撮影 | レンズ要 | △ |
画質が良く,WEB用にjpeg画像を縮小/圧縮するとき,PhotoShopで圧縮し易く,長く使った.砂埃の多いエベレスト街道トレッキングなどで,プッシュボタンの周りにゴミと,顔から流れ落ちた汗とが付着したのであろう,ちゃんと動作しなく(戻らなく)なった.既に10Dの改良機種20Dが出ており,たくさん揃えておいたBP-511互換バッテリーも使えるというので買うことにした.
外観は10Dからの変化が少ないが,変わった部分を書き加えると次のようになる.
Canon EOS 20Dの外観と印象
主に以下が10Dとの違いである.
個人的には,起動時間が大幅に短くなったこと,バッテリーが1000枚撮影まで延びたこと,EF-Sレンズが使えるようになったことなどが嬉しい.
EF-Sレンズが使えるようになったので,この後のKissシリーズボディでの使用もあって,EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM,EF-S17-55mm F2.8 IS USM,EF-S15-85mm F3.5-5.6 IS USM,EF-S55-250mm F4-5.6 IS,EF-S60mm F2.8 マクロ USMや,シグマの17-70mm F2.8-4,18-200mm F3.5-6.3.....など次々に買うはめになった.EF-S17-55mm F2.8 IS USMやシグマ18-200mm F3.5-6.3は短期間に壊れて困ったが,他は皆なかなか優れものだと思う.EF-S10-22mm F3.5-4.5 USMはフルサイズ用上述のEF16-35mm f2.8L USMと同一画角であり,F値こそ3.5-4.5と暗いものの,φ83.5×89.8mm,385gと圧倒的に軽量コンパクトで安い(今アマゾンで見ると7.5万円くらい).
(2014/2/19記)
スポンサーリンク