ここでのトピックはただの爪切りだ.でも旅先でないと爪が伸びたとき困ってしまう.実際携帯するのを忘れて,現地で買い求めたことがあった.で,使ってみるとフニャァとした切れ味,切った後切断面がズタズタでいかにも粗悪といった印象の代物だった.
左の爪切りは包丁でよく知られる木屋の『爪切り 黒 』と名付けられた商品で,12~3年前連れ合いに買ってもらったものだ.型番とかが無くて『爪切り 黒 』だけというのがいかにも江戸時代から続く日本橋の老舗の商品という雰囲気だ.ただ“KIYA”の刻印が『江戸時代より後の製品だよ~』と訴えかけているようだ.
何より驚くのは木屋/爪切りのページを開くと,12~3年前買ったこの製品が今も変りなく作られ,販売されていることだ.いやそれどころか,同ページでは1987年発売と記されているから四半世紀前から継続されている訳だ.
このページに載っている諸元
長く使った印象
まあ,肝要なのは切れ具合で,炭素鋼(錆易い)と思われる刃,噛みあわせがずれない上下の刃,高剛性のプッシュレバー...などの理由でいい切れ味が持続しているのではなかろうか.一見プッシュレバーが無駄に頑丈そうに見えるが,剛性が高いため一切撓むことかくカチッと決まる感触に大きく貢献していると思われる.
なお少し不思議なことに爪切りの航空機内持ち込みは禁止されております.まあ,わざわざ機内で爪を切ることもないと思いますが,少なくとも男の場合....女性は欲しいかも知れないですね....没取されないようお気を付け下さい.
これで爪切りのトピックは終わり,次は爪に関わるついでの話.
------------- 巻爪対策 -------------
以前足の親指の爪が曲がり皮膚に食い込んで痛くなったことがあった.皮膚科の先生に診てもらったもらったところ,専門は整形外科だからと紹介状を書いて下さった.で,整形外科の先生に診てもらい,とりあえず角を切り落としてもらい,本格的には爪の両側を元まで切り取る手術が必要です,と診断された.その後先生が用いたのと同じようなニッパーのような爪切り(確か上記木屋の爪切りの3倍くらい高価)を金物屋で買い求め,先端角を切り落とすようにしていた.
でもなかなか治らないし,手術も嫌だし....と思っていたところ,新聞で巻爪対策の記事が載った.それに依れば,要は『切らないで伸ばす』ということだ.一瞬「うそっ!」と疑いもしたが,切らないで放っておき爪が長くなったら食い込むことがなくなった(爪は丸く巻いてはいるが).あまりにも見事に解決したのでもし今も巻爪で痛い思いをしておられる人にはぜひこの簡単な対策,『爪を切らない(切り過ぎない)』を試してもらいたい.効果覿面です.
(2011/11/18記)
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