HDDクラッシュとファイル比較ツール,HDDコピーツール

HDDクラッシュとファイル比較ツール

昨日Webサイトアップロード用に使っていたHDDがクラッシュした.1年余り使用したごく普通の日立製S-ATA/7200rpm 500GBで,3つのパーティションを切っていた.そのうち1つのパーティションがイカレたようで,PCの電源を入れたら,黒い背景に白い文字でHDD不具合のメッセージが出た.程なく自動的にOSが修復作業に入ったが,なかなか終わる気配がない.辛抱しきれなくなって,強制的に電源を切り,再度立ち上げたら普通にブートできた,が,しかし,構成を覗くと3つのパーティション全てが消えていた.よく判らないまま,それまでと違うS-ATAポートにつなぎ,再びリスタートしてみた.今度は修復作業のような画面になり,それが暫く続き,やがてWindows画面が立ち上がった.ディレクトリを見ると,3つのパーティションで区分けされたドライブは全て揃っており,その下のフォルダやファイルも一応存在するようだ.

そこで,復旧したであろうディスク内のブhtmlファイルをラウザで表示してみた.が~ん!所どころjpeg画像が表示されない.ディスク内を仔細に覗いてみたら,果たして一部の画像ファイルが無くなっているではないか.中にはフォルダ丸ごと無くなっている箇所もある.jpeg画像は2万枚くらい含まれているのでどれが無くなったのか調べるのは結構面倒くさい.何かいいツールはないものか.....?

早速ググッてみましたら,直ぐにのん氏作成『フォルダ内のファイル比較ツール』というフリーソフト(カナジーにとってフリーソフトはとにかくありがたいです)が見つかり,早速ダウンロードし,使わせてもらいました.

2つのフォルダ内にあるファイルを名前と更新日時で比較し,ファイルの追加,削除,変更の有無を一覧リストに表示することができます.今回は少し前に記録してあったDVDと比較し,HDDクラッシュで意図せず削除されたファイルとフォルダとが一目瞭然で判りました.すばらし~い!です.

また,中身に変更のあったhtmlファイル(テキストファイル)をクリックすると,自動的に『テキスト差分表示ツール』が起動し,行単位で差異を表示してくれます.表示された行をクリックすると今度は『テキストエディタ』が起動します.テキストエディタはパス指定可能で,筆者は下に記したサクラエディタを起動するように設定しました.いや~至れり尽くせり,使い方も簡単,すばらし~い!です.のん様ありがとうございました.

ところで,このように一度問題を起こしたHDDは使い続けて平気なものなのだろうか?一部不良セクタだけの問題なら,そこにバッドマークが付され,以降使われないようになるから一応OKか?う~ん,やはり止めるが吉か?最近秋葉原価格では500GB=6,500円くらいに下がっているようだが,買わないで済むならそれに越したことはないし....(2008/10/4)

新しいHDDへのコピーツール

WesternDigital社WD20EARS (2TB)

上に500GB=6,500円くらい(2008/10/4)と書いたが,2010年夏の今は500GB=4,000円以下,2TB=8,500円くらいまで容量単価が下がっているようだ.HDDは古くなるほどクラッシュする確率が高くなると言われるし,たまに秋葉原の空気を吸うのも良かろう......と,出かけ最も安いWesternDigital社2TBHDDを買い求めてきた.これまでWesternDigital社製品使用では順調であったし,また改めて同社サイトを覗いて見ると「WD Caviar Greenドライブは電力を節約し,静かで低温のデスクトップPCと外付けストレージ デバイスに対応します」と謳われている,つまり転送速度など遅いのであろうが,カナジーの用途には支障ないであろう.とは言っても以前のに比べて記録密度は高くなっているのでその分は自動的に速くなっているのではなかろうか.

ここで2つの懸念があった.
(1)使用中のDSP版Windows 7(32bit版)はハードウエアとセットで販売/使用権ありとされるものであるが,HDDを取り替えてもいいものだろうか?(少し以前Vista DSP版でマザーボードを交換しようとしたらダメだった経験あり)
(2)OSを含むHDDコピーツールは適当なもの,できればフリーのものがあるだろうか?

先ずHDDコピーツールは検索で幸いフリーのものが見つかった.EASEUS Disk Copy 2.3と呼ばれ,無料でダウンロードできる.ありがとうございます.

ダウンロードしたら解凍し(解凍したものはISOファイルと呼ばれるそうだ),CDに焼く.焼くにはDVD Decrypterなどがいいと読んだので,それもダウンロードさせてもらった.ただダウンロードに際して,とかく別の有料ソフトに誘導されたりしがちなので要注意かも知れない.

こうしてEASEUS Disk Copy 2.3のCDができたらいよいよ使用中のHDDを新しいHDDに移し替える.先ずPCのブート優先順位をCDドライブになるようにBIOS設定を変えておく.2つのHDDをSATAケーブルに繋ぎ,CDを挿入し,スイッチをONすると,EASEUS Disk Copy 2.3を読み込み,実行が始まった.つまり,EASEUSには独自のOSが含まれており,Windowsは関与せず,そいつのコピーが可能となる訳だ.旧HDDをDISK 0に,新HDDをDISK 1に設定し,丸ごとコピーを指定すると後は自動的にやってくれる.旧HDDは320GB,新HDD2TBであるので,コピーされた新HDDは320GB領域が定義済みとなり,残り約1,680GBは未定義領域となった.なお未定義領域は後でWindows 7のコンピューターの管理/ディスクの管理で別パーティション定義しフォーマットした.元のパーティションを広げるのはWindows 7のディスクの管理ではできないので,別のソフトウエアを用意する必要がありそうだ.

旧HDDを外し,出来上がったHDDのみでわくわくしながら電源ONすると,見事にブートアップした.あ~嬉しい!こうした感激は齢を重ねてもまだ味わえるようで,高じるとさして必要でもないのに.....と,しばしば散財を誘発する.

「コンピューターの基本的なの情報の表示」を開くと,「Windowsはライセンス承認されています」と表示され,DSP版Windows 7はHDDを取り替えても問題ないことが判りほっとした.まずかったら元のHDDに差し戻さなければと思っていたが,これでとりあえず所期の狙いが達成され,クラッシュの危険度が少し緩和されたかな~と満足している.

DSP版Windowsは安いのでお勧めであるが,どうやらマザーボード変更は不可(MACアドレスで個体識別しているかな?),HDD交換は可としていいようだ.1つのOSを2台のPCで使う訳ではないのでマザーボードの変更も認めて貰いたいものだが....まあHDDの変更ができるからいいとするか.(2010/9/12追記)


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