旅の小物(10)チタンマグ

高がマグ(カップ)に過ぎないが,トレッキングには不可欠の品だ.選択要素と好みを並べると下のようになる.

□容量

□材質

□取っ手(ハンドル)

□層構成

アウトドア用品店でよく見かけるマグ(カップ)のブランドではスノーピーク(snow peak),モンベル(mont-bell),エバニュー(EVERNEW),ベルモント(Belmont),ユニフレーム(UNIFLAME)....数々あるようだ.探せばもっとあるであろう.が,私は昔からよく店頭に並んでいたスノーピーク(snow peak)を使っている.

これまでサイズや材質の異なるものや,フォールディングハンドルタイプのマグも使用してきた.そして現在も継続してよく使っているのは下の2点チタンシングルマグ300(MG-042)チタンダブルマグ300(MG-052)で,表とイラストで諸元と使用感を記してみた.また表には同じくらいのサイズでステンレススチール製マグも参考のため併記してみた.

品名容量重量大きさ価格
スノーピーク(snow peak)
チタンシングルマグ300(MG-042)
300ml47gφ75(71.5)×81㎜
(実測値)(註)
1,554円

チタンダブルマグ300(MG-052)
84gφ76×86㎜
(実測値)(註)
3,339 円
参考:同
ステンレス(シングル)(E-010)
94g(同じくらい)735円

(註)MG-042のカタログ値はφ75×84㎜.実測フランジ径はφ75,実測胴径φ71.5だった.一方MG-052の実測値は概ねカタログ値と同じだった.実物を2つ並べると,外側はMG-042がかなり小さく見える.水を入れて容量を比べたらほぼ同一だったので内側は同じようだ.

スノーピーク(snow peak)チタンシングルマグ300(MG-042)及びチタンダブルマグ300(MG-052)の説明イラスト

snow peakチタンシングルマグ300(MG-042)とチタンダブルマグ300(MG-052)


同じ容量でチタンとステンレス(双方一枚構成)を比べるとちょうど重さが半分くらいで,リュックに入れるにはチタンのメリットが大きい.

チタンでも二重にするとやはり2倍近い重さになる.価格も2倍余りになる.二重式MG-052では内外のカップは縁の部分で綺麗に溶接されている.この加工技術は大したもんだ.

一方MG-052もMG-042もハンドル(取っ手)のスポット溶接部の電極跡はくっきり残り,チト惜しい.

前から長く使用のダブルマグは外側が熱くならずにいい.割りと最近加わったシングルマグは軽くていいし,持っていくのはどちらか一方だが,これからは軽いシングルがメインかな~......なお,自宅では専らダブルマグでMJBコーヒーだ.

以上でマグ自体の話は終わりで,以下脇道に逸れる.ダブルマグ二重縁の溶接が見事な点についてはイラスト中でも記したが,もう一つチタンの深絞りも見事だ.上述のようにブツの表面は凸凹で粗く,展延性はあまり良いようには見えない.しかしながらイラスト写真の如く殆ど勾配なしでかなりの深絞りが実現されている.この技は企業秘密であろうが,機会があればぜひともプレスの現場をこの眼で見てみたいものだ.

------------ ついでに魔法瓶コーヒーメーカーも ------------

『ダブルマグでMJBコーヒー』と書いたが,安価で美味しいMBJコーヒーを30年に渡り愛飲していることは他のページでも記した.ところでダブルマグ同様ポットが二重式,いやさらに断熱性の高いアルミ蒸着内壁で真空の魔法瓶タイプのコーヒーメーカーは便利だ.

つまり一度に1~1.5lとか作っておけば魔法瓶タイプのポットで保温されるので,暫く熱いコーヒーを手間要らずで飲める訳である.一枚ガラスのポットで,底から加熱し続け適温を維持するコーヒーメーカーもある(いやこのタイプが多かった)が,これは徐々に煮詰まって味が悪くなる.

現在使用中魔法瓶タイプのコーヒーメーカーは今見てみたらMelitta/THERMOSと2ブランドが併記されている.多分7年くらいは使用しているがまだ何とか耐えている.その前もメーカー名は忘れたがやはりドイツ製だった.ドイツ人は私と同じように横着で一度に沢山作っておくのが好きなのかも知れない.最近は日本人も横着な人が増えてきたのかタイガーなど日本製も数多くあるようだ.次は日本製になるだろう.

(2012/1/24)


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