旅の小物(8)温度計

ハイキングやトレッキング中は温度を計りたい場合が間々ある.カシオプロトレックにも温度センサーを備えているが,体温が伝わるので夜外しているとき以外あまり実用にはならない.ところで温度計として一般に

のようなタイプがあるが,リュックにくくり付けるのは電気の要らない単純な(1)棒状温度計,若しくは(2)回転式温度計であろう.カシオプロトレックなど腕時計に組み込まれた温度計はセンサータイプは不明だが(3)電気式温度計であろう.

(1)棒状温度計はガラス管に直接目盛りを刻んたタイプは若干読取り難いが軽量で,サイズに比例して精度が高くなると思われる.ただ壊れ易いのでケースが要るなどめんどうだ.板に載せたタイプは温度が読み易く,また丈夫なので便利で,これまでもよく使っている.ただリュックに入れておく小型タイプは計測精度が記された製品があまり見当たらず(長いものはちゃんと記されている),安心できない.

(2)回転式温度計はおもちゃ的なものから工業用の本格的なタイプまで色々出回っている.ただスポーツ店などで出回っている多くは精度保証がない製品が多い.そんな中で下図EMPEX THERMO-MAX 50(FG-5152)はISO9001品質保証システム認証登録工場で生産,計測誤差(精度)が記されており,安心して使えている.

EMPEX THERMO-MAX 50(FG-5152)の説明イラスト

EMPEX THERMO-MAX 50(FG-5152)

さてこの温度計,エンペックス社カタログでは1,260円だが,実売価格は送料込みで1,000円程度と安い.カシオプロトレックよりサイズが大きいがその分1℃刻みの目盛りが読み易い.自分が居ることのある環境-20℃~40℃に於ける精度は,この1目盛り分,つまり±1℃でいい精度だと思う.

外装は樹脂で安っぽいが,軽量で厳寒時素手で触れても大丈夫,それに手の熱は比較的伝わり難いと思うが,やはり紐を持つなどする方が断熱的には確かであろう.

FG-5152の計測範囲は-50℃~50℃であるが,-20℃~40℃に狭めてその分1目盛りの間隔を広げたモデルもリリースされたらなお素晴らしいと思う.

(2012/1/6)


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