前項で少し触れたが,暫く前にPhotoshop CS5のプロモーション動画で,例えば電線など邪魔ものを消去し,その消去跡を自動的に上手く埋め合わせるという,マジックのような処理を見てしまった.いったいどんなアルゴリズムなのか,とにかくあまりの見事さに感動してしまった.この消去処理以外にも,HDRi処理などいろいろできるそうだ.エラく高価なのが難点だが,ちょうどネットで@70,000くらいでセールをやっていたので買うことにした.買って少ししたら,CS5.5版がリリースされたようなので,在庫整理セールだったのかも知れない.
CS5を入手後,前項で述べたように新しいPCを組み立て,Windows7 64bit版でPhotoshop CS5を使ってみた.
たまたま電線が邪魔な写真があって,バルカン紀行2011/ネウムのページ最初の写真「海に面するボスニア・ヘルツェゴビナ唯一の街」でPhotoshop CS5の電線消し処理を使ってみた.正しくは(1)消去部分の選択(2)コンテンツに応じるオプションで塗りつぶしコマンドを実行した.改めて消去前後の写真を並べてみると下のようになる.
↑電線消去前 | ↑電線消去後 |
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きれいに消えてくれたので所期の目的は果たせたようた,若しくは購入理由を自分自身に改めて説得できた,という感じ.なお処理時間は全く問題にならないくらい直ぐ(自分基準で)終えてしまった.修正して果たして「写真か?」と云う論議があろう.まあ報道とか,鑑識とか,工事報告とか.....大いに問題だが,個人の遊びの範囲では別に差し障りなかろうと思う.
メインメモリ6GB/8GB,仮想記憶ディスク1286GBとふんだんに割り当ててみたが,jpg画像を同時に50~60枚同時に開こうとするとフリーズする.30枚くらいだと問題ないようだ.フリーズの原因は不明.ということで同時オープンは30枚程度に留めるようにして使っている.なお多ファイル同時オープンはサイズ縮小などのバッチ処理が簡単になるという,ものぐさ志向に基づくものだ.
マナスル一周トレック2010/10日目:サンドゥで撮ってあった標準露光と±2EV露光の3枚画像(jpg)からHDR画像を作ってみた.
↑標準露光画像 | ↑HDR統合画像 |
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非常にダイナミックレンジの広い被写体で,標準露光では完全にシャドウ部が潰れているが,それに±2EV露光画像を加えてシャドウが再現された.まあ結構便利かも.
これまで使用しておりHDRi入門で述,べたQtpfsgui(Luminance HDR)と比較してみる.
↑QtpfsguiのHDRi | ↑Photoshop CS5のHDRi |
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どちらもたくさんいじれるパラメータの中でほんの少しテキトーに操作しただけであるがそれなりに差があり面白い.
Photoshop CS5にはHDRトーン処理という機能が備えられていた.1枚の写真からHDR画像風に加工してくれる機能で,パラメータを調節できるようになっている.早速上でも使ったjpg画像を加工してみた.
↑Photoshop CS5のHDRトーン1 | ↑Photoshop CS5のHDRトーン2 |
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う~ん,なかなか面白い!普通のHDRi処理に負けないような気がしないでも.....まあ,本格的にHDRに取り組めば大きな差があるのかも知れない.でもこのHDRトーンも簡便ながら楽しいと思う.
ということで,大量にファイルオープンするとコケるが,30枚くらいであればPhotoshop CS5 64bit版はちゃんと動き(当たり前か),なかなか楽しそうだ.(以上2011/5/8)
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