ハイキング,トレッキングのお供にコンパス,高度計付き腕時計が重宝だ.最近まで使っていたカシオプロトレックが故障したので新たに買い求め,使用している.そこでこれまでの経過や新しい時計の印象をメモしておきたい.
これまで下表#1~3がこれまで使用してきたカシオプロトレックだ.ここのところ#3カシオPRG-500T-7DRというアナログ(針式)を主に使用していたのだが,高度と気圧がちゃんと動作せず,いつも2340m,762hPa辺りを指し,ときにErr表示となる).
そこで仕方ないので新しく買うことにした.針式が時計として望ましいのだが,電波時計でないと時刻合わせ(頻繁ではないがたまに)が極めて煩雑なことをその故障したPRG-500T-7DRの経験から,できれば避けたい.しかし針式電波時計は結構高いので,デジタル式でいくか~とした.
そしてカシオのサイトを眺めると『PROTREK Slim Line Series トリプルセンサーVer.3搭載 世界6局電波対応ソーラーモデル チタンバンド仕様 PRW-3100T-7JF』というのがあり,値段も比較的手頃だ.アマゾンで見ると@38,200だったので注文したら,翌日配達された.最近ヤマト運輸さんが大変だと新聞で見ているが,そんなに急いでもらってすみませんでした(無指定でしたが)
これまでの機種並べると次のようになる
# | 機種 | 個人的○×評価 | 問題など |
---|---|---|---|
1 | カシオ PRG-50J | ○2層LCDの十字方位大変見やすい ○方位,気圧,高度ボタン不意押しなし ○バックライトボタン操作性良好 ○方位,気圧,高度ボタンの不意押しなし | 保証期間内故障でメーカー修理 二次電池が壊れ自分で交換した. 現在バルトは紐に付け替えて温度計として存命 |
×ウレタンベルトに馴染めず(→チタンに改造) ×時分と同列同サイズの秒表示鬱陶しい (ワールドタイム機能は備えず) | |||
2 | カシオ PRW-1300TJ-7JF | ○電波時計で時刻調整不要 ○秒が小さく下段表示で鬱陶しさなくなる ○少し薄くなった ○全機能正常動作中.一番長持ち | やはりワールドタイムにKTMなしは致命的欠陥 |
×ワールドタイムにカトマンドゥ(KTM)なし ×バックライトボタン操作性イマイチ ×方位,気圧,高度ボタン不意押し有りがち ×アルミメッキのプラボディは直ぐに傷だらけになる | |||
3 | カシオ PRG-500T-7DR | ○ワールドタイムにカトマンドゥ(KTM)が付いた ○針式時計は見やすい ○針の方位は見やすい | 高度計と気圧計が故障した |
×高度や気圧数値少し小さい ×アナログ/デジタルで非電波,時刻調整が煩雑 ×バックライトボタン操作性イマイチ ×都市コード印刷小さく,デザイン全般がくどい | |||
4 | カシオ PRW-3100T-7JF | ○ワールドタイムにカトマンドゥ(KTM)あり ○電波時計で時刻調整不要 ○若干小型になった ○バックライトボタン操作性良好 ○気圧,高度等反応速くなり,高度1m刻みに ○ワールドタイム,高度校正など操作性良好 | 新たに使用中 |
×取説が細く巻かれ著しく不快.あまりにもひどい ×方位視認性イマイチ ×方位,気圧,高度ボタン不意押し有りがち |
どの機種にも共通の特徴.
ヤマト運輸さんから配達されると,旅小物(6)コンパス時計のページの『付録:カシオプロトレックのチタンベルトのコマ詰め』で記したのと全く同じ方法でコマを詰めた.カナジーの細腕では合わせて4コマ外す必要があった.
PRW-3100T-7JFの使用感を改めてくどく図解すると下図のようになる.
CASIO RW-3100T-7JF
このPRW-3100T-7JFは2つ上の#2『PRW-1300TJ-7JF』と概ね同じようなものだ.決定的な違いはワールドタイムモードにトレッキングのメッカ『カトマンドゥ(KTM)』がないと云うバカげた仕様が,改められ,ちゃん含まれることだ.
KTMは#3カシオPRG-500T-7DRでも選べたが,私にはルーペがないことにはKTMの印刷文字が微細すぎて些か困っていた.この点PRW-3100T-7JFではドットマトリックスで大きく表示されるので大変操作性がいい.カシオ社サイトでワールドタイムモードの解説ではLON,PAR,HKG,NYC...と云った大都市を差し置きKTMが図解例に取り上げられている.15分という何ともしょうがない時差を含ませたネパール国はとんでもないが,これを解決してくれたカシオ社とのには感謝したい.
上述のようにPRW-3100T-7JFは2つ上の#2『PRW-1300TJ-7JF』と似ているが,KTM付加以外にも幾つか違いが見られる.
さて今度は故障しないで長持ちしてほしいものだ.
----------------- 将来的希望 -----------------
現在は気圧ベースの高度計なので,精度はあまり当てにできない.これはカシオさんのみならず,他社の時計内蔵高度計や,SPALDINGなどの専用気圧高度計でも似たり寄ったりではないかと想像される.
改善の一つにGPSによる方法があると思われるし,現にGarminアウトドアウオッチなどにはGPS内蔵タイプがある.なおGPSであっても緯度経度に比べて高度の精度は多少低いとは思われる.課題はGPSセンサーの電力消費量であろうか,ソーラーセルタイプが見当たらないどころか,一充電当たりの動作時間は短い.ざっと見て現在のGarminGPSウオッチなどはランニングなど密なサンプリング情報を主な狙いにしているように見える.一方トレッキング用に限定すればサンプリングはごく疎らでもいい筈で,大半時間をスリープ状態に遷移させることで何とかなるように思えるが.....もちろん受信/処理デバイスの低消費電力化,カシオご自慢タフソーラーの改善(単純にはセル面積の拡大など)は併せて行うなどして......
今回買い換えるのにカシオさんのサイトを見回したが,上述のPRG-50Jの如き2層LCDタイプが見当たらなかった.このコンパス表示は大変視認性に優れているのだが,どうして止めたのでしょうか?カシオさん独自の技術だし,復活するといいと思う.
(2017/3/31記)
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